昨日のブログの後半で紹介したLOTUS EXIGE380CUP
以前にも380CUPはECUセッティングしたり
A/Fメーターを装着したりしたので、入庫自体は初めてではないのですが
限定希少車には変わりなく、限定車が故のECUデーターの癖もあります。
昨日のブログで取り上げた
社外のサクションパイプは闇雲に太いのを付けてしまうと空燃比が薄くなりますが
エアフロの位置によっては空燃比が濃くなる事もあります。
なのでECUセッティングに入る前に、現状を把握しておくことが大切になります。
各測定機器を接続しながら
ダイナパック設置完了!
早速パワー&空燃比チェック
実線が今回の380CUPで破線は前回セッティングした380CUPのノーマル時のグラフです。
左側がトルクカーブで右側が空燃比です。
今回の380CUP、めっちゃ燃料濃いめです・・・。
エンジンが壊れる事は無いと思いますが、これじゃ~パワーは出ないです。
パワーグラフを重ねると、エアクリーナー~サクションパイプを社外にしているにも関わらず
ノーマルの380CUPよりパワーが出ていません。
それに380CUP特有の3000rpm辺りのトルクの谷も出てしまっています。
トルクの谷は380CUP故のメーカーの味付け?なのでしょうが
空燃比が濃いのは
恐らくはエアフル通過時の空気流速が上がっているんでしょうね。
エアフロ電圧が規定値以上に上がれば
それだけたくさんの空気が入っているとECUは判断し
燃料は多めに、点火時期は遅めに制御されます。
でも実際にはそんなにたくさんの空気が入っている訳では無く
サクションパイプ上の誤計測なので少ない空気に多めの燃料と遅れた点火=パワーダウンなんです。
これだけ空燃比が濃いと、濃すぎるが故に失火を誘発する事もあり
(高回転域は8台にはいってますからね。)
失火すればパワーダウンどころの話じゃ無くなります。
この手のパーツはECUセッティングとセットで導入するのが良いかと思います。
っで、ECUにサクっと手を入れて
トルク51.6k パワー425psまでアップデート
3000rpmのトルクの谷も無くなりました~。
っが、これで終わりじゃないんです。
ここまでは下準備編でして
ヘルスチェックと傾向と対策が分かった上で
スーパーチャージャープーリーを換えてブーストアップ仕様に!
ブーストアップした380CUPに敵うEXIGE、そこまで多くは無いと思います。