JZX100 チェイサー BNR32 GT-R アイドル回転制御@Vpro

以前、エンジンを載せ替えてVPROでセッティングを行った

20171011124235.JPG

JZX100 チェイサーはアイドルの回転数をもう少し落とせないか?との相談を受け

Vpro3.3にPCを繋いで、実際のアイドル回転数を見てみました。

2017101112444.JPG

タコメーター上では限りなく1000rpmに近いように見えますが

20171011124521.JPG

実際は850rpm前後で制御してます。

2017101112477.JPG

700rpmまで制御値を落とすと

20171011124733.JPG

メーターもそれなりの位置を指す様になります。

ただ単純に目標回転数を700rpmにしただけだと、空ぶかし時や走行中のクラッチONで

エンジンがストールしてしまう事があります。

防止するために

ダッシュポットを上手に使ってあげると、エンジンストールを防止しながら

アイドリング回転数を下げる事が出来、無駄な燃料を吹かずに済みます。

トヨタ系のステッピングモータータイプのISCVとの相性も良く

思いのほかキレイに収まってくれるようになりました。

 

T88タービンを装着した、こちらのBNR32 GT-R

アイドリングがおかしくなったとの事で再入庫

2017101112561.JPG

配線図を片手に、AACバルブ周りの配線をチェックしますが電源の12Vは供給されている様です。

AACのカプラーを外してテスターを当て、DUTYを意図的に変化させてみると・・・

反応がなかったり、あったりとかなり気まぐれに動いています。

こうなるとAACの制御線が怪しいと思われるので

2017101112582.JPG

単独で引き直して、直接Vproに接続します。

20171011125847.JPG

各設定でテストを行いますが

20171011125933.JPG

今度は問題なくAACの制御が出来ています。

こちらはVpro3.4になるので目標のアイドルマップも始動時の基本DUTYの設定も

パーキング&ニュートラル

パーキング&ニュートラル+AC

走行中

走行中+AC

と、それぞれ4つのマップが準備されています。

個々のマップをそれぞれ設定し、もちろんダッシュポットも使用しながら目標回転数を制御しますが

かなりのハイカムが組み込まれたRB26なので、基本的には900rpmを目標として制御させました。

 

パワーやトルクには直接関係する部分ではありませんが

意図した通りに制御出来るって、セッティング屋としてはうれしいですよね。