先日のブログで、チラっとだけ登場したGRX133 マークXは
ダイナパックに載せられて、各部のセットアップ前に入庫時の体力測定です。
GRMNⅡと言う限定車で、最初から6速ミッションを搭載している
今となっては超人気の希少車です!
うちの店にも名古屋トヨペットから、新車買いませんか?と
お誘いの連絡があったのですが
当時はR35 GT-Rのデモカーの事で頭がいっぱいだったため
深く考えずに、買いません。と・・・。
それが今じゃ700万とか800万円で売られていると言う現実。
(ネットの中古車情報にはASKとしか掲載されてませんが
問い合わせると大体800万って言います。)
あの時買っておけば・・・と言うタラレバは嫌いなので
当時の自分に甲斐性が無かったと言う事で諦めます。
っで、このGRX133ですが、すでに他店でECUチューンが施工されているとの事
他店のGRX133ECUチューンは初めて体験するので、興味深々だったのですが
結果は・・・。まあ、そんなもんですかね~と言う数字でした。
後で公表します。
入庫時の基礎体力が分かった所で
電動スロットルを交換します。
取り外したノーマルスロットルは
バタフライ裏側測定で70.4㎜
ビッグスロットルは
71.5㎜
直径で考えると大した差ではない様に思えますが
面積比で計算するとノーマルが3890m㎡
ビッグスロットルは4013m㎡と3%ほど大きい計算になります。
空気は流れながら入って行くので通過する空気を体積m㎥で考えると
その差はもっと大きくなります。
更に入り口側のテーパー部分にも加工を施してあるので
よりスムーズに空気が入るようなイメージです。
今までもGRX133にビッグスロットルを装着したことはありましたが
目を見張るようなパワー差になることはありませんでした。
っが、今回は
これだけの差になりました。
赤色が入庫時315ps トルク41.5k
グレーがビッグスロットル交換後で345ps トルク44.8k!!
実はこの車両、排気系がエキマニからエンドまですべて手が入っています。
入庫時のパワーチェックでは、フルエキゾースト交換済みで
尚且つECUチューンがしてある割には
315psとパワーが出ていないな。と思ったのですが
ビッグスロットルと組み合わされて、その本領を発揮?笑
ただ、Revリミットは6700rpmと変更されていないので
最後の一伸びがないままスロットルが閉じてしまいます。
さて、ここからが腕の見せ所です。
他店で書き換えられていると言う事もあり
車体からECUを取り外し
基盤からデーターを読み込むのですが、エンコード処理がされているのか・・・?
まあ、色々と隠したい理由があるみたいなので、頑張ってデコードして見ました。
ノーマルデーターと比較して相違がある部分は赤くなるのですが
なんと変更点はスピードリミットだけ・・・。
(;´Д`)
まあ、そりゃ315psしか出ないわ。
色んなパラメーターをバランスよくごにょごにょして
REVリミッターもちゃんと引き上げると
371.8ps トルク48.7kまで上昇!
6800rpm以降でもしっかりパワーが持続してます!!
3.5Lあるとはいえトルク48.7kは結構迫力ある加速をしますよ。
特に4500rpm以降のパワーの伸びは良い感じの斜度なので
回せば回すだけ、楽しい~!ってなるはずです。
いや、ビッグスロットルとフルエキゾーストの組み合わせ
とても良い感じの相乗効果が出るんですね。
(入庫時にインストールされていたECUデーターの効果では無かったみたい。笑)
そして今回はアクセルレスポンスにも要望があり
レーシング時のもっさり感を極力なくしてほしいという事で
ノーマルモードでも
スポーツモードでも
アクセル開度10~30%ほどの踏み込みでレスポンスよく吹けるようにしてみました。
まあ、この部分は動画でもなかなか伝わらないので
体感した人だけがニヤニヤ出来ると言う事で・・・。
ダイナパックから降ろして実走にて各部の確認をしたら
今回のECUセッティングwithビッグスロットルは完成です。