色々と思考錯誤をして配線をこねくり回し、エンジン始動までは漕ぎつけたものの
始動後、数分経つとエンジンチェックランプが点灯し
一度エンジンを切ってしまうと、再始動が出来ないと言う症状が出ていました。
バッテリーのマイナス端子を外すと、再び始動可能になりますが
数分経つとまたエンジンチェックランプ点灯・・・
納期の関係もあり、結局MOTEC M150の中のソフトを使い
(ZN6用のM150はソフト内でAT MTが切り換えれるようになっています。)
AT車両であるものの、TRCやABSとの相互通信をごまかして
公認車検合格&通常走行が可能な状態にさせていました。
しかし、今回6速ミッションへの換装を依頼して下さったオーナーは
基本的に街乗りがほとんどで、MOTECを導入するような使い方をする訳ではありません。
そこで純正ECUを使ってどうにか通常使用が出来ないか色々と試みて見ました。
更に車両は前期ですが、ミッションや各部のパーツで互換性のある物は
すべて後期用のパーツを使うことで、費用対効果が少しでも高くなるように努力しています。
ミッションやプロペラシャフトは(もちろん新品です。)
比較的早い段階で実装出来ていたのですが
セルモーターのギヤの厚みがATとMTでは異なっていたりと
前回MT換装した際の資料には記載していなかった部分も出て来ました。
今回の作業を基準に必要な部品や作業の流れをもう一度造り直す必要がありますね。
エンジンルームにも
クラッチマスターなどのMT車両用のパーツが追加装備され
足元にはMT車両用のブレーキペダル、クラッチペダルが新設されます。
AT用のフットレストだと、クラッチを踏んだ際に干渉してしまうので
ここもMT用に変更する必要があります。
もちろん
室内にはシフトレバーが生えていて
コンソールまわりもMT用の内装品に交換しました。
マフラーなどの排気系を
元に戻したら、ようやくエンジンスタートの為の配線加工です。
ここからは企業秘密なのでどこをどうするかは各自で頑張って考えてください。
ただECU周りがそのままでは、エンジン始動も出来ません。
アチコチ配線加工して、エンジンが始動出来る様なり、やったー!と思っていると
数分のうちに色んなチェックランプが次々と点灯してきます。
その都度、配線図とにらめっこしますが中々しんどいですヨ。
あーでもない、こーでもないと色々と試して見た結果
チェックランプは点灯しなくなったものの、アイドリングでタコメーターが8000rpmを指し
アクセルを吹かすと回転が少なくなると言うさかさま現象にも直面しました。
さすがにその瞬間はビビりましたが、対策を進めて行った結果
AT→6速MT換装車両ではありますが、普通にエンジンが掛かりチェックランプは点灯せず
トランクションコントロールの有効&無効化 ABSユニットとの通信正常化
そしてTRC-OFFでのタイヤの空転&車速入力まで出来るようになりました。
純正ECUでの6速ミッション換装、完成したんじゃない・・・?
タイヤを装着して、試運転に行ってみない事にはなんとも言えませんが
前回の状態からはかなり完成に近づいたと思います。