R35 MY18 NISMO ECUセッティング

先日のブログでMY18モデルのNISMO GT-Rの作業を紹介しましたが

2018416132344.JPG

バンパーのカットとDCTFクーラーの設置が無事に終了し

ヘッドライトの点灯テスト!

リモコン一つで光量の調整やカラーチェンジ、デモモードONが操作できるので非常に便利です。

 

SARDからの依頼もあり、インジェクター交換とECUセッティングをするまえに

SARDのキャタライザーを付けた状態でパワーチェックをすることになり

2018416132638.JPG

MY18 NISMO R35をダイナパックでパワーチェック!

2018416132859.jpg

ブースト1.0k付近で

2018416132922.jpg

636ps トルク78kぐらいですした。

キャタライザー交換前のパワーデーターが無いので、正確な比較にはなりませんが

今までのR35をカタログ通りのパワーにする為にTCF1.15を採用してきたことから

NISMOのカタログパワー600PSからのパワーアップは40psほどになると思われます。

 

すでにこの時点で純正インジェクターの噴射率は100%オーバーで

これ以上のパワーアップはインジェクターの交換が必須となります。

自分としてはここからが腕の見せ所で

201841613352.JPG

インジェクターを交換し

2018416133641.JPG

データー書き換え用のツールでECUデーターを変更して行くのですが

今回はこのツールも最新の物にバージョンにアップさせました。

2018416133744.JPG

このツール1つでデーター書き換えからログの取得、モニターまでが出来るようになり

吸い出した

201841613396.JPG

データーは専用のソフトで

2018416133933.JPG

閲覧できるので、データー作成 チェックサム ログチェックがすべて卓上で可能です。

今まではログ取得用のPCをクルマに積み込み必要がありましたが

これからはツール1つを接続するだけでOKです。

 

っで、ついでに

2018416134252.JPG

PCそのものも、HDDを取り出して

2018416134130.JPG

SSD仕様にしてみたものの、2回ほどデーターの復元に失敗し

2018416134348.JPG

ブート読み込みのデーターが無い!

と怒られましたが、3度目の正直で無事SSDへのデーターの完全移行が完了し

2018416133837.JPG

すべてのシステムが復帰しました。2度目の失敗の際は少々ビビりましたが

これでPCの起動やデーターのやり取りが飛躍的に速くなり重いソフトもサクサク動きます。

 

新しいツールと新しいソフト、そしてSSD仕様のPCでデーターを何個も作成し

ツールを使って順番にデーターインストール&パワーチェックを繰り返して行きます。

 

最終的には

2018416134829.jpg

698ps トルク94.1kまで上昇しダイナパックでのセッティングはこれで終了です。

あと2馬力で700psでしたが、数字の為に無理させて

1800万円以上のクルマを壊す訳にも行かないので

作成したデーターの中で一番バランスの良い結果を残したデーターを採用しています。

 

ダイナパックから降ろして、インナーライナーやアンダーパネルを装着したら

今度は実走セッティングです。