先日はタービン交換されたZC33S スイフトスポーツを
今回はノーマルタービン車両でのテストです!
車両は前回Step3を導入して下さった後期車両になります
まずはStep3+HKSのSPEC-LⅡマフラーでどれくらいパワーが出ているかを測定
TCF1.15にてNormal車両と比較してあります。
実線がStep3でオレンジ色の破線がNormal車両(前期)になります。
TCF1.15にするとノーマルでも142psと
カタログ数値を超えるのがZC33Sの凄い所ですが
Step3にしますと193ps トルクは35.3kと言う結果でした。
前期のテスト車両でNewStep3が200psぐらいですので
すこし数字は落ちますが、パワーカーブが非常にきれいです。
この辺りが前期と後期の違いでしょうね。
ブーストの差は
これぐらいの差を付けてあります。
Step3ですとMaxで1.3k強まであげて、その後1.0kぐらいまで下がります。
さて、ここからが本番
エンジンルームからデーター取り用の各配線をダイナパックに繋ぎ
圧力センサーの出力ボルトと実際のブーストに
どう言うキャリブレーションが使われているかを実測値から割り出します。
分かってしまえば、あ~、あれと同じね。って感じです。
この数字が分かると
この数字の違いの意味が分かると思います。
赤枠で囲まれた数字と同じ場所を動画でも見ていてください。
ハイっ!そう言う事なんです。
この操作を
このブーストブーストコントローラーで行う事が
ZC33Sのブーストコントローラーによるブーストアップなんです。
っで
ブーストをここまで上げます。
赤色実線がブーストアップ後で、Maxで1.6kぐらいまで上げて
その後は1.05kぐらいまで落とします。
お待ちかねのパワーグラフは
これです。
オレンジ破線、ノーマル
ピンク実線 Step3
赤色 実線 ブーストコントローラーによるブーストアップ+専用データー
最大パワー値の差で見ると、10psの違いですが
トルクの差で見ると5kあがってます。
しかも2500rpmでトルクは40k越え!
5000rpmまでと割り切れば、かなりのポテンシャルです。
ちなみに前回セッティングしたタービン交換+ブーストアップと比較すると
こんな比較になります。
水色破線がタービン交換車両のブーストアップで
赤色実線が今回のノーマルタービン+ブーストアップです。
ここまで如実にタービン特性が出るのは面白いですね。
2500rpmまでの圧倒的なトルクを楽しみたいならノーマルタービン
ブーストアップによる5000rpm以降の恩恵を味わいたいならタービン交換
ここまでの差が目で見てわかると、お金を掛けてタービンを交換する意味も見えてくると思います。
ブーストがあまり上げれない状態では
タービン交換のメリットが少ししか感じられなかったのですが
ここまでブーストを上げて行くとタービンを交換する価値が見えてきますね。
今回のテストで
〇ノーマルタービンでもブーストコントローラーによるブーストアップが有効な事
〇ブーストコントローラーによるブーストアップはタービン交換でより本領を発揮する事
この2面がわかり、大満足です。
結果が分かると今度は価格が知りたくなると思いますが
電子データー式ブーストコントローラー 40000円
ブーストアップデーターセッティング&取り付け工賃 25000円
ブーストコントローラー併用専用ECUデーター 128000円
(すべて税別)
これがブーストコントローラーを使ったブーストアップを行う為の関連費用です。
来店にて実車施工する場合は別途ECUデーターのインストール代などが必要になるのと
NewSTEP3同様、HKSのSPEC-LⅡマフラーと
(もしくは同等の排気容量を持ったマフラーが必要ですが
SPEC-LⅡより抜けの良いマフラーを現状で見た事が無いです。)
NGKのレーシングプラグが必須となります。
HKSやモンスター製のタービンに交換されている車両で
ブーストコントローラーによるブーストアップを行う場合は
基本的にECUの現車合わせセッティングが必要になります。
すでに当店のECUデーターをインストールされているZC33Sオーナーも
多数いらっしゃいますので、現状からのStepアップは随時お問い合わせ下さい。
この記事を見て、改めてタービン交換して見たい!と言うお問い合わせも大歓迎で
前期でも後期でも同じようにブーストコントローラーによるブーストアップが可能です。
さて、今週はこれで2台のダイナパックによる現車合わせセッティングが終わりました。
実走セッティング待ちの2台です。
続いてのダイナパックセッティングは
慣らし運転の終わったCT9A フルチューンドランエボ8です。