2台の86が完成!リコールエンジン再組立てとECUセッティング

2台の86の

各作業が完了しました。

レースカテゴリーをステップアップする手前の86は

レギュレーション上のしがらみが無くなるので

APEX製のフルエキゾーストを

導入し、インテークは

見る人が見ればすぐに分かるムフフなエアクリーナーに交換です。

 

色んなメーカーがエアクリーナーキットを出してますが

剥き出しタイプのテストをするとどれも吸気温度が上がってしまって

点火リタードが働き、結果パワーダウンに終わることが多いです。

 

しかし一部のエアクリーナーのみはしっかりとパワーアップします。

空気の流入状況と材質、エアフロの位置等々

パワーの上がるエアクリーナーBOXには共通の特徴がありますが

パワーの下がるエアクリーナーにも共通の特徴があります。

 

今回のエアクリーナーとAPEX製のフルエキゾーストの効果を測る為に

まずはECUセッティングをせずに入庫時とのパワーを比較して見ました。

細いグラフが入庫なのですが、なんど測ってもTCF1.2で170psに届かない状況でしたね。

 

恐らく取り外した排気系の中でもキャタライザーが詰まってしまっていたと思います。

その証拠に2000~3500rpmまでは入庫時の方がトルクが出ています。

っが、その後回転が上がって行き排気流量にキャタライザーの通過流量が追いつかなくなると

排気バックが発生して、EXのバルブを開いても排気が抜けて行かない・・・。

と言う現象が起こっていたのでは?と推測します。

 

APEXフルエキゾーストとエアクリーナーへの交換効果は絶大で

ECUをセッティングしない状況で203ps トルク22.5kまで上昇しました。

5000rpm以降のパワー差は凄い事になってます。

 

FK8 シビックタイプR用のアペックス製マフラーは

非常に残念な結果に終わり、その後のメーカー側対応に注視したい所ですが

ZN6 86用のエキゾーストは発売時から変わらないようで

宣伝通りの効果を発揮してくれている模様です。

 

さてこれからがECUチューナーとしての腕の見せ所ですが

入庫時から比べれば、この状態でも十分速いんじゃ・・・なんてことは考えず

セオリー通りのセッティングで

セオリー通りのセッティングで214ps トルク23.5kまで上げました。

 

最大パワーもそうですが3000~4500rpmまでのトルクの谷を少なくする事で

全域でのパワーアップを果たしています。

 

入庫時と吸排気のみの交換時と比べると

こんな感じです。

真ん中の破線が吸排気交換のみのグラフになります。

 

TCF1.2ではありますが46ps以上の出力向上は乗ってすぐに体感できます!

 

 

リコール作業で調子を崩していた86も、先日エンジンが車載され

長時間のアイドリングによるオイル&LLC漏れ点検もクリア!

 

低負荷による走行チェックから全開走行まで試運転して見ましたが

えっ!これでECUノーマル??

って言うかどんなエンジンオイル使ってるの???

っと言う程軽くエンジンが回ります。

が、エンジンオイルはMOTULの300V 0W-20ですので

純正オイルと粘土は変わりありません。

 

紳士協定により具体的な施工内容は公表しませんが

驚くほどのレスポンス向上です!

アクセルにちょんっと足を乗せると、アレって言うぐらいタコが跳ねます。

エンジンの内部チューンを検討している方にはお勧めの内容ですが

デメリットもあるので、内容を理解して組み込むことをお勧めします。

 

これにて

この2台の86の作業は終了となり、近いうちに納車されて行きます。

 

方向性は違う2台ですが、いずれのクルマも気持ちよくエンジンが回る事には変わり有りません。

 

ZN6 86 ZC6 BRZのメンテナンスやチューニングは

NAor過給機問わず是非当店にお任せください。