アペックスから発売されたFK8 シビックタイプR用の
は、ビフォーアフターと思われるパワーグラフを掲載し
TCF1.0にて30ps トルク2.4kの差が生じています。
ECUのセッティングを行っている自分としては
FK8で30ps上げようとするとかなりの部分を変更しなければならず
簡単な内容ではそこまでのパワーアップが出来ない事を身をもって知っています。
排気系の交換でここまでパワーが上がるのであれば、素晴らしいことなので
マフラーとフロントパイプを交換したFK8を
ダイナパックに載せてパワーチェックしました。
残念ながら同日に比較をすることが出来ない状況だったので
ノーマルECU&車体もノーマルの時のパワーを測定して置いて
グラフを保存しておきました。
車両は同じ車です。
日付を見てもらうと2019-4-9になっています。
ちょうど1か月ほど前になりますが、気温的には今日の方がかなり不利です。
ECUのデーターをノーマルに戻して、いざ測定!
一番上のオレンジのグラフがノーマルの排気系時のグラフです。
学習が入ることもあるので6本パワーチェックしてすべてのグラフを載せています。
学習が足らないかもしれないので、もう6本測定します。
いずれもノーマル排気系の時のグラフは追い越せませんでした。
測定日が違うので、コンディションはイコールではありません。
同じ車体と言っても距離は進んでいるので、その間になにかがあったのかも知れません。
っが、これが今日の時点での現実です。
そこで前回380psオーバーを記録したSTEP2データーを入れて見ました。
赤いグラフがSTEP2データーインストール後です・・・。
どうも排気の抜けが良すぎてしまいブーストが上昇傾向になるのですが
ブーストが上がると、ドンドン点火時期を遅らせるFK8の制御において
ブーストが上がる=パワーアップにはなりません。
点火時期のリタードが出ないようにブーストを下げて行くと水色のグラフまで復帰しました。
ECUノーマル時と比較すると
パワーアップは出来ていますが、ノーマル排気時の380psと言う数字を見た事がある身としては
360psと言う数字をどう判断したら良いのか・・・。
繰り返します。
測定日が違うので、コンディションはイコールではありません。
同じ車体と言っても距離は進んでいるので、その間になにかがあったのかも知れません。
その後、散々ECUのデーターを捏ね繰り回しましたがこれ以上のパワーは出ず・・・。
このマフラーに関しては、このデーターが最善の様です。
少々、肩を落としながら車体をダイナパックから降ろし
実走行での確認に出向いたのですが
あれ?速くない!?
シャシダイ上ではパワーは落ちているのですが
実際に走るとパワーダウン感は感じません。
5000rpm付近はノーマル排気の時よりも回転上昇が速くなっているように思います。
・・・送風ファンじゃインクラ冷やしきれなくて
吸気温度がバンバンに上がってた・・・?
FK8のチューニングを進めている各方面からも上がっている声ですが
兎に角インクラがしょぼすぎて
過給後の吸気温度を下げることが出来ないのがK20Cの弱点です。
実走行以下の速度送風ではインクラを冷やす事が出来ず
吸気温度上昇→パワーダウンを誘発していたのかも知れません。
高効率なインタークーラーが出てきたら、是非試して見たいですね。