EP91スターレットグランツァV カーボンスラッジ除去

フレーム周りの修理も行う事になったEP91スターレットですが

タペットカバーを外して見ると

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・・・。

オーナーは前回のエンジン製作後3000㎞でオイル交換をしていたとの事なので

オイル管理が悪くてこうなったのではなく

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ヘッド裏のスラッジからも分かるように、慢性的な燃料過多と

過大なピストンクリアランスからの吹き抜けでオイルと燃料が混ざった物が

ブローバイとしてヘッドに流れてきたのが原因だと思います。

ピストントップのスラッジも

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比較的簡単に削げるので、長年にわたって堆積したと言うよりも

短時間で積もったと思われます。

エンジンを壊さない為に・・・と言って必要以上に濃いセッティングをするお店がありますが

このエンジンの内部を見てもらえば、それが正しいのか判断出来ると思います。

濃すぎてもダメですし、薄すぎてもダメなんです。

 

このままヘッドガスケットを組むのは無理ですので

まずは燃焼室

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をキレイに掃除して

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続いて

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シリンダー側もピカピカに掃除しました。

 

本来はピストンクリアランスも調整したいのですが

ブロックもピストンも納期の関係ですぐに準備出来ないので

今回はREWITECのエンジン用添加剤を使って多少でも吹き抜けが少なくなるようにして

新品のヘッドガスケットを介して組み上げて行きます。

 

ECUも今まで使われていた

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自由にセッティングの出来ないフリーダムとはお別れして

LINKのG4+ATOMを装着する為

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ECU側カプラーを新規に製作して行きます。