2023~2024 年末年始の回顧録 その1

今年の冬のK4GPにてクラス優勝&総合8位と言う好成績を収めた

EA11R  ROSSO@Hiro カプチーノは更なるアップデートの為

エンジンをOHしていました。

 

K4GPでは、ここ一発のパワーではなく如何に燃費良くタイムを刻めるかが大事になるので

エンジンのOHも燃焼効率の向上と

燃費の向上の2点に的を絞って各種作業を施工しました。

 

燃料タンクに残る燃料を最後の最後まで使い切る為に

コレクタータンクも設置しているので、燃料残量メーターのユニットもアップデートしています。

 

フルコンにより低燃費モードの切り替えを各ドライバーが適切に行う事で

誰が乗っても同じような燃費で走り続けられるようにしてあるので

この辺りもクラス優勝に貢献していると思いますが

一度優勝すると次戦は規定燃料が絞られてしまうので、それでも勝ちに行けるクルマを目指しました。

 

LSDの仕様もより耐久レース向けにセットアップしたので

ソフト&ハードの両面からのアップデートが出来ていると思います。

 

カプチーノに関しては年内に切りを付ける事が出来ましたが、工場内には

リフトで上げられっぱなしで年を越すクルマも居ます。

VSCのエラー消去とクラッチが滑ってしまう症状を直して欲しいと

香川県から自走で持ち込まれた レクサスIS250から

ミッションを降ろして診ました。

ダイレクトレリーズや

クラッチ周りの点検を進めていますが、ん~、クラッチが滑る要素が多すぎて・・・。

 

TILTONのHPを事細かに見て行くと、ここ、違うよね。

と思われる部分が多岐に渡るので、1か所ずつ確認しています。

 

ダイレクトレリーズを使うにはメーカーの意向が思いのほか多く

熱が発生した場合のブレーキオイルの膨張率やエアーを噛まない為の工夫等

思いのほか多くの制約をクリアしなくてはいけません。

 

それにダイレクトレリーズのストローク量と使用するクラッチマスターシリンダーのオイル送り量

さらにはクラッチペダルが戻った際のピストン位置にまで気を使わないと

クラッチオイルの作動を邪魔してしまう事になりかねません。

 

来年早々には元気よく走ってくれるようになると良いのですが・・・。