加工から返って来たEA11R用F6Aエンジンのシリンダーブロックは
洗浄&点検した後に、WPC処理されたピストンを
仮組して、ピストンリングの合口調整等を合わせて行きます。
その後、ひっくり返してクランクを乗せ
オイルクリアランスを確認したら
ブロックをスタンドに載せて一気に腰下を組み上げます。
オイルポンプまで装着できたので、今度はシリンダーヘッド側を組み上げて
ヘッドボルトで締め付けたら
ウォーターポンプ類を装着して、今度はカムホルダーユニットを装着して行きます。
GRヤリスから降ろされたノーマルG16Eエンジンから補機類が外されて
ハイカム入りG16Eエンジンに換装させてます。
おおよそのパーツが移植出来た段階で
今度はミッションを分解し
各ギヤを取り出したら
LSDのセットアップを行います。
メーカー既定のセットでもスムーズに走れますが
タイムを出そうとするとちょっと趣向が違うようなので
スプリングやプレートを替えてイニシャルトルク等を変更させます。
この手の作業もかなりの回数を重ねたのと、SSTを造り込んだので
当初の頃と思うと、再組み上げまでのインターバルがだいぶ短縮出来ています。
ただ、いくら作業が早くなっても
ミッションオイルが繋ぎ目から漏れる等の作業ミスはNGなので
その辺りには細心の注意を払いつつ組んで行きます。
年末に向ってハードな作業も続きますが、各納期に向って着々と進めて行きたいと思っています。