GRX133 マークXは大きく分けて前期、中期、後期が存在し
Tomsが手掛けたスーパーチャージャー装着車両の+Mと言うグレードは
前期と中期に存在します。
以前6速マニュアルミッション化を手掛けた
こちらの車両は前期型でして、苦労はしたものの
VGRSのシステムチェックエラーと言う物は出ませんでした。
そもそもVGRSと言う物が前期型には装着されていませんでしたので・・・。
そして今回、6速マニュアルミッション化を請けたのは
中期型の+Mと言う事で、当初はサクサクと作業が進んで行ったのですが
ECUを書き換えて、長めの試運転を行った際に
点いちゃいけない物が点いたのでした。
色々調べて行くと、まずはABSのユニット品番が前期と中期では異なっていて
しかも中期のVGRS装着車両は通常の中期とも品番が違うとの事。
資料から遡れる情報には限りがあるので
ABSユニットを借りて、装着試験をしてみたりと整合性の確認に2週間を費やしました。
そして出た答えは中期のVGRS装着車両に適合したABSは1つのみで
マニュアルミッション化させたときに対応できるABSユニットは無い・・・と言う結論。
後期にはそもそもVGRSと言う概念が無くなっていて、診断機を繋げても
VGRSユニットと言う項目そのものが出てきません。
中期車両だと普通にVGRSと言うユニットがありAAZ12000と言うプログラムIDでした。
・・・こうなると後期をベースにしたECUは使えず
中期をベースにするとABSユニットとの整合性が取れず
そこを合わせると今度はVGRSのシステムチェックエラーが出る・・・
八方ふさがりの様に感じられましたが、診断機をじ~っと見ていると
んっ?
んっんっ??
なにコレ???
後編に続く