2023~2024 年末年始の回顧録 GRX133 マークX 中期型Toms+M S/C装着車両の6速MT換装車両完成への道のり 前編

GRX133 マークXは大きく分けて前期、中期、後期が存在し

Tomsが手掛けたスーパーチャージャー装着車両の+Mと言うグレードは

前期と中期に存在します。

 

以前6速マニュアルミッション化を手掛けた

こちらの車両は前期型でして、苦労はしたものの

VGRSのシステムチェックエラーと言う物は出ませんでした。

そもそもVGRSと言う物が前期型には装着されていませんでしたので・・・。

 

そして今回、6速マニュアルミッション化を請けたのは

中期型の+Mと言う事で、当初はサクサクと作業が進んで行ったのですが

ECUを書き換えて、長めの試運転を行った際に

点いちゃいけない物が点いたのでした。

 

色々調べて行くと、まずはABSのユニット品番が前期と中期では異なっていて

しかも中期のVGRS装着車両は通常の中期とも品番が違うとの事。

 

資料から遡れる情報には限りがあるので

マークXの後期に乗っているオーナーにお願いして

ABSユニットを借りて、装着試験をしてみたりと整合性の確認に2週間を費やしました。

 

そして出た答えは中期のVGRS装着車両に適合したABSは1つのみで

マニュアルミッション化させたときに対応できるABSユニットは無い・・・と言う結論。

 

後期にはそもそもVGRSと言う概念が無くなっていて、診断機を繋げても

VGRSユニットと言う項目そのものが出てきません。

中期車両だと普通にVGRSと言うユニットがありAAZ12000と言うプログラムIDでした。

 

・・・こうなると後期をベースにしたECUは使えず

中期をベースにするとABSユニットとの整合性が取れず

そこを合わせると今度はVGRSのシステムチェックエラーが出る・・・

 

八方ふさがりの様に感じられましたが、診断機をじ~っと見ていると

んっ?

んっんっ??

なにコレ???

 

後編に続く