重なるクルマあるあるで、ミッションブローしたR35 GT-Rに続いて
MY2017モデルのGT-Rも入庫しまして、こちらはECUチューンのご依頼です。
まずは一通りの自己診断を掛けてDTCエラーが出ていないか等を確認し
ECU内のRMデーターも読み取ります。
その後、純正データーをベースにブーストアップを施したちょと特殊な内容に変更し
(通常はStep1ですが、それよりももう少しだけパワーの上がる裏メニューみたいな感じです。)
ECUに書き込んで行きます。
書き込み後はまず確実にスピードリミッターが解除されているか
リフト上でタイヤを空回して確認します。
このテストをすると、まずABSがエラーを吐き出すので
エラーコードの消し込みと
各ユニットの再キャリブレーションを行います。
最後は実走行にて、ECUチューンの効果が出ているかを
確認してECUチューン、完成となります。
この間、約2時間ですので、対応しているROM内容であれば
日帰りでサクっとECUチューン可能です。
同じGT-Rでも、こちらはBNR34 GT-Rのエンジンルーム内を取りまとめ
各油脂類を注入して、LINKで制御するシングルタービン仕様のエンジンを始動!
インテークは遮熱処理を施して欲しいとの事でしたので
発泡スチロールやスタイローを使って
大方の形を決めたら、FRPでメス型を造り
その内側にカーボンシートを貼って行きます。
遮熱と言うよりもインテークボックスをワンオフで造る感じで進めています。
始動関連とアイドル関連が粗方決まったら
ダイナパックに載せて、アクセル全開時の各負荷をセッティングして行くのですが
ブースト制御が出来ない・・・。
ウェストゲートバイパスバルブとして新たに組み込んだこのパーツが悪さをしているのか
検証を進めながら必要であれば通常のウェストゲートに変更しつつセッティングを進めて行きます。
新しい物を使う際、こう言うリスクは付きまとうのですが
やって診ないと分からない事、たくさんありますよね。
人が試した結果を見て、それが良ければ自分も使う。
そんなの誰だって出来ます。
ECUデーターのパクりと同じで・・・。
でも最初に試す人達って、その効果を良くも悪くも直に感じ取ることが出来るので
やった事が無い人々は一生感じる事の出来ない充実感ってのを味わう悦びがあります。
ダメならダメで、それは自分達の新たな引き出しになる訳で無駄にはなりません。
あっパーツ代は無駄になるか・・・。
まぁ経費で落とせばね、なんとかなるでしょ。