先日のブログで、純正ECUデーターの読み込みまでは紹介した
ロータスの2イレブンですが、外観のブログ掲載がOKとなったので
ダイナパックに載った
勇姿をどうぞ!
屋根だけではなく、フロントウィンドウもドアさえも無いスーパースポーツカーです。
まずはノーマルECUでのパワーチェックを行ったのですが
ロータスの特異車両や限定車って、エキシージの380CUPの時もそうでしたが
わざと低速トルクを落として、パワーの向上を高回転向きに演出していると思うんです。
空燃比を測りながらノーマルパワーチェックをしたのがオレンジのグラフです。
4500rpm以下のトルク、酷いですよね・・・。
VVTIのマップを大幅に変更する事で、低速トルクを正規のグラフに戻し
6000rpm以降の空燃比を少し薄めに振る事で
こんな感じにトルクもパワーもアップデート出来ました。
入庫時260ps トルク26.9kだったのが、290ps トルク27.5kまで上がり
3000~4000rpmのトルクは、比べるまでもないほどの圧倒的なトルク差を出しています。
これは街乗り領域でも すこぶる体感出来る数値差でして
ノーマルでは6速なんかじゃ巡航出来ない速度域でも
このトルクが有ればスイスイ前に出て行きます!
今回はもう少し空燃比を安牌方向に振ったデーターも作製し
LoPowerとFullPowerの2つを選択出来るようにしました。
緑がLoPowerでの測定ですが、どれくらい空燃比を濃くしたかは内緒です。
空燃比を最適化され、より澄んだ快音を轟かせる
Lotus 2Eleven
ダイナパックから降ろしたら、実走行でのテストですが
4輪の実走で、初めてヘルメット被りました。
無いと、息が出来ません・・・。
超軽量なマシンに290psの出力、遅い訳が無く
アクセル全開であっという間に無呼吸領域に逝ってしまいます!
数回の実走行テストを経て
無事、ロータス2イレブンのECUセッティング完成です。
日本に数台しかない、この希少車両のセッティングに携われた事
心よりお礼申し上げます。
ローバーエンジンを搭載したエキシージMK1から
2ZZエンジン搭載のエキシージMK2
2ZRエンジン搭載のエリーゼ、そして2GRエンジン搭載のV6エキシージ
様々なロータス車のECUセッティングを数多く手がけた
当店だから分かるECUデーターのツボってのがあります。
そこを上手く仕上げないと、エンジンブローへのリスクだけが上がってしまい
実際に走ると大して速くないって言う、悲惨なセッティング結果になる事も多い様です。
LOTUS車のECUセッティング、お気軽にお問い合わせ下さい。
費用はお手軽ではありませんが・・・。笑