ロータスエキシージMK1 LINK G4+STORMにてスタンドアローン制御完成

ダイナパックでのセッティングが完了した

エキシージMK1は

ダイナパックから降ろされて実走でのセッティングを進めています。

純正ECU書換とは異なり、フルコンを導入した場合は

実走でのセッティングが全体の8割を締めます。

逆に言うとダイナパックでのセッティングが終わっても

全開域のセッティングが出来ただけで、まだまだやらなければいけない事はたくさんあります。

 

LINKに限らず、フルコンのセッティングをダイナパックでのみ行い

実走セッティングはしないと言うお店もあるそうですが

どうやってセッティングを出しているのかは全く不明です。

 

アクセルオフやパーシャル、燃料カットなどが再現できる

スペシャルなダイナパックが存在するのだと思います・・・。

 

自分にはそんなスペシャルなパックは買えないので

地味に実走を繰り返してLOGを確認してはマップを変更し

大方思い通りに動くようになった段階で各補正マップを展開して行きます。

 

アクセル開度補正や水温補正、吸気温度補正を燃料と点火の両方で造り込むのは当たり前ですが

エアコンをONにした場合のISCV制御も補正マップを構築して

なるべくスムーズに負荷が移行する様に作って行きます。

 

回転リミッターも

単純にスパっとカットするのではなく

回転が落ちないように、でもリミッターに当たっていることが分かるように

徐々に当てるように工夫しています。

 

そうする事で、サーキットなどでどうしてもREVリミッターに当てながらも

アクセルを踏まなければいけない場面でも

いきなり回転が落ち込んで、立ち上がって来ないと言う症状が緩和出来ます。

 

自分自身の運転ではOKだと思っていても

スタッフに運転してもらい、横でモニタリングしていると気付くことも多々あります。

チーフメカニックとは15年以上の付き合いになるので

細かい指示を出さなくても

だいたいこんな感じで踏んで!

って言えば思い通りのシュチュエーションを作ってくれます。

 

主に加速時の燃料増量を微調整してダイナミックかつ繊細なアクセルワークでも

クルマがきちんと前に進むような仕上がりになって来ました。

 

最終仕上げは依頼主に運転してもらいながらセッティングして行きます。

 

ん~、ここまで長かった。

エキシージMK1をLINK G4+ STOEMを装着し

スタンドアローン(純正ECU取り外し)で制御する為には

純正のトリガーシステムは使えませんので

ワンオフで作製した(蓋もかっこいいでしょ。)

カム用トリガープレート&センサーと

ダイレクトイグニッション方式の点火に変更するのが必須となります。

 

純正ECU内にどうもイグナイターの片割れとなる制御素子が要る様で

ECUを取り外すと点火力が極端に落ちます。

 

この辺りのパーツを組み合わせれば、18Kエンジン搭載のエキシージMK1でも

目の覚めるようなレスポンスと高回転域のパワー感と共に

低水温時のエンジン始動に気を遣う事が無くなります。

 

コスト的には少々値が張りますが、まだまだ一級品の戦闘力を持つエキシージMK1を

最新のマネージメントシステムで目覚めさせてみませんか?

 

お問い合わせお待ちしております。