デモカー ZC33S スイフトスポーツ 当店オリジナルV2タービン!お蔵入りへ!!

GW中にアップした、このブログで装着風景を紹介した

デモカーのスイスポには、吸気温度上昇を抑えるため

HKSインタークーラーを装着!

ノーマルタービン、ノーマルECUでは、恐らくその効果はまったく発揮されない代物ですが

タービン交換車両のハイブースト仕様には効果アリアリでした!

 

ピンクのグラフが吸気温度ですが、破線がノーマルインタークーラー時で

回転上昇に伴い66度まで上がってしまっています。

実線がHKSインタークーラー装着後ですが、なんと26度で収まってます。

 

実際にインタークーラー入り口は手で触れないほど熱くなってますが

出口付近は普通に触れますので、明らかに冷えてます!

 

どこかのメーカーみたいに、冷えないばかりか

圧損でパワーが落ちてしまう粗悪品とは違いますね。

 

とは言ってもどれだけのZC33Sユーザーがここまでの仕様に行きつくのか?と言われると・・・。

 

これで吸気温度の問題は解決したので

後はタービンの特性に合わせたECUセッティングをすればよいのですが

全然決まりません・・・。

このタービン用に20以上のデーターを試しましたが

5000rpm以降でパワーが伸びて行かないんです。

 

そこで排圧を見てみると

白いギザギザが排圧ですが、予想をはるかに上回る圧力でした・・・。

これじゃブースト上げてもパワーなんて出ない訳です。

 

一応、それなりの結果にはなりましたが

このタービンを商品化する事は無いです。

赤いグラフはV1タービンを装着した、ZC33Sのグラフ

グレーのグラフが今回のV2タービンです。

 

トルクの立ち上がりは予想通り遅れてますが、それを補うパワーがまったく持続しません。

3000rpmから5000rpmはそれなりにパワーアップしてますが

このグラフ特性は、待ち乗りユースにもサーキットユースにも使えません。

ハイ、お蔵入り決定です。

 

テストパーツなんて、上手くいく方が少ないんです。

こうやってノウハウを蓄積して行くその先に

お客さんに勧められるパーツが出来上がっていくんだと思ってます。

 

っで、デモカーのスイスポにはすでに次のテストタービンが装着され始めており

純正と比べるとこんな感じのテスト品です。

そして軸受はボールベアリングになります。

 

このタービンも

EXブレードがかなり大きいので、どうなるか・・・?です。

 

ZC33Sの場合、ブレードがでかければ良いかと言うとそうでは無く

コンプレッサー側のバランスを考えた効率の良い流入空気量を吐出しないと

ブーストばかり上がって、パワーが取り出せないタービンになってしまいます。

 

さて、このタービンは陽の目を見るのか?はたまたお蔵入りか?

 

お楽しみに~。