先日ECUデーターの読み込みをしたGGH30W アルファード後期のエグゼクティブラウンジ仕様
読み込んだデーターは、後期の初期型と比べると
トルクコントロール系のマップがオフセットされていました。
スピードリミッターの入れ方は基本的に同じでしたね。
編集したデーターをインストールして、一番最初のエンジンスタートは今でも若干緊張します。
先日、GRヤリスのECUを壊したばかりと言うのが若干のトラウマになっているのも事実ですが
「掛かってくれよ~」
と思いながら、毎回プッシュボタンを押してます。笑
無事、エンジン掛かりまして、チェックランプの類も点灯無し。
試運転をしながら、編集したマップ通りにクルマが動くのかを確認し
微調整が居る部分が無いかを感じながらテストドライブします。
アクセルワークに全神経を集中させながらも、頭の中には読んでいるであろうマップを思い浮かべ
脳みそ120%稼働率にて行うのがECU書換後の試運転です。
ボーっと運転するのは試運転じゃなくて、ただの運転。
いや、ただの運転でもボーっとしちゃダメですね。
試運転ってのは、試みる必要があるので、トラブルがあるであろうと思って乗らないと意味ないです。
納車時にはどこのマップをどう変化させたのかを説明し
どう言う部分にECUチューンの効果が出やすいかを説明してお渡し。
アルファードの後は、ちょっとだけ空いた時間とダイナパックを使って
デモカーのGRヤリスのECU書き換え。
ECU内の構造がようやく理解出来て、当初のデーターでは足りない事が分かったので
各ツールメーカーもてんてこ舞い!
すでに来週ダイナパックでセッティングする予定の
ゴルフ7 GTIが入庫しているので
今回もデモカーのヤリスがダイナパックに載っているのは わずかな時間だけでした。
BCNR33 GT-Rは、実走行にて
全開域以外の部分をセットアップしました。
今回はオーバーレイ機能を使って、燃費確保出来る領域を作成し
Vcamを作動させてトルクを出す領域とVcamは作動させないで
インテークカム最大遅角にて走らせる領域の線引きを行いました。
アクセルの踏み込み量で燃費重視領域とトルク重視領域を分けてますが
この線引きがオーナーにとってどう感じるか?は
アクセル踏み込みのクセが関係しますので・・・。
納車時に詳細を説明し、まずは試してもらおうと思いますが
ダメならオーバーレイ機能をOFFにするだけなので数秒で仕様変更可能です。
純正書き換えECUにしても、フルコンを装着した車両にしても
セッティング自体を楽しむと言う概念が無いとなかなか難しいですね。
要は好きじゃないと務まらないと思います。
GRヤリスのECUチューンなんて、今の所1円の利益にもなってませんが
ECUチューンが好きだから続けられてます。
ECUがクラッシュしても、そう言う作業自体が好きなので
新品に交換したばかりのECUを再書き換えするのを何とも思いません。
普通ならビビッてヤメると思います。
これが単なる金儲けの手段とか
勤務している会社から命じられたから
と言う理由だけでECUチューンを手掛けていると
嫌気がさして、中途半端なデーターで売りに出すと言う結果になってしまうんだと思います。
どれだけ体がクタクタでも、ECUデーターを書き込んでいる最中のワクワク感と
書き込んだデーターでエンジンが掛かった瞬間の安堵感
そして思惑通りにパワーやトルクが向上した時の、あの達成感があれば
気力が体力を上回ります。
この状態になるには、やっぱりECUチューンと言う行為が好きじゃないとダメなんだと思います。