先日のブログで紹介した、LINK G4X FURY-XのBCNR33用プラグイン!?ですが
車両に装着してもエンジンが掛かりません。
原因は、この日のブログで取り上げたトリガーエラーです。
クランク角センサーには
分解してAEMのトリガープレートを組み込んであるので
トリガー1.2が各々出力されるはずなんですが、同期してしまっています。
配線が短絡しているか?と思い
配線を組み替えてみると、これはこれでおかしな波形に・・・。
トリガーの電圧を測って見ても13.8Vと、十分な圧はあります・・・。
圧は・・・。
じゃあ、流は・・・?
電圧さえあればある程度電力が少なくても動いてしまう純正ECUに対して
LINKはトリガーとしての電力が必要になるので、電圧だけはなく電流も必要です。
とある部品を交換したら、電力もまともになったようで
正常なトリガー信号が取得でき、無事エンジンスタート!
分かってしまえば、すべての理屈が繋がるのですが
分からないうちは関係する部位をひとつづつ潰していくしかないので
トラブル解決にはとんでも無い時間が掛かります。
エンジンが掛かったら、基本的なマップを構築して暖気
Dジェトロ制御はアクセルレスポンス最高です!
このまま、セッティング開始~と思ったのですが、LINKに取り込んだ排気温度が変な数字を表示しています。
アイドリングで300度だったかと思えば、負荷を掛けると90度!?
最初はアンプを疑った物の、装着したのは新品です。
アンプからの0-5V出力線なども色々と確認しましたが、特に問題無いので
排気温度センサーのカプラーを分解して見ると
見辛いのですが、赤丸の部分にステンメッシュと思われるケバケバがあり
どうもそれがセンサー線に刺さり込んでいる様に見えます。
排気温度センサーのハーネスを5㎝ほど切断し
ステンメッシュ部分を収縮チューブでケバケバにならないようにしたうえで再接続。
動画の左下に表示させている汎用温度が排気温度ですが
無事、一般的な数値を出力する様になりました。
ここも原因がわかれば、なんだそんな事か~と言う内容ですが
分かるまでにはかなりの時間を要しました。
下準備がすべて整ったので、ダイナパックを回しながら
LOブーストとHIブーストでの各マップをセッティングし
こんな感じの結果になりました。
オーナーの希望でTCF1.0にて測定しています。
実はこの車両、2018年の1月にNISTUNEでのセッティングを行ったクルマなのですが
その際のグラフが灰色のグラフです。
4年以上経過したハードは、今回一切手を入れていませんが
それでも最大パワーや最大トルクは更新出来ました。
強いて言えば
ブーストの立ち上がり時に遅れが見受けられる部分がありますが
インターセプトの回転自体はそれほど変わらないです。
タービンが若干お疲れ気味なのかもしれませんね。
ダイナパックでのセッティングは終わったので、実走でのセッティングに移行します。