エキゾースト側のバルブタイミングを調整したBCNR33 GT-Rは
HKSのVcamをバルコンⅡにて
インテーク側のバルタイを連続可変にて制御する為
数回ダイナパックを回して
今回のエンジンの仕様の場合、どこまでの進角が有効で
どのポイントから遅角させるのかを把握して行きます。
単純なON-OFFのNVCSでも、装備されているRB25などではその恩恵にビックリしますが
連続で進角角度が調整出来るHKSのVcamはかなり優れものですね。
各ポイントでの進角具合をリアルタイムに変更できるので
セッティングする側としては痒い所に手が届く感じです。
入庫時に比べ、トルク&パワーアップも果たせたので実走セッティングに移るのですが
ここでワンポイント
RB26にR35 VR38用のダイレクトイグニッションを流用するのが定番化していますが
VR38のプラグの頭の直径と
RB26のプラグの頭の直径はこれだけ違います。
VR38用のコイルに正常な状態までプラグを挿すと
こんな感じですが
RB26用のプラグを挿すとこの辺りまでが通常の力で入る位置です。
ヘッドの座面からの長さも微妙に違うので
VR38のダイレクトイグニッションをRB26に使用する場合は
出来ればコイル先端のゴムキャップを取り外したいところですが
流用キットによってはプラグホール周りが防水仕様になっていない物もあります。
そう言う場合はゴムキャップをしたまま、力ずくで押し込むしかないのですが・・・
流用キットも色々と種類があるので、メリット・デメリットを考えて判断してください。
さて、実走セッティングを行うため
ノッキングを目視で知らせてくれるノックモニターと
周波数で確認できる
アナライザーを準備したら
セッティングソフトのNistuneを立ち上げて、いざ実走へ!
ノックのレベルを耳と目で確認し、どの周波数のどのレベルがノックなのかを判断しながら
アナライザーのモニターを見てノックを見極めます。
入力レベルの設定があるので、赤ければノッキングと言う訳でもなく
逆に言えばグリーンだから大丈夫と言う事でもありません。
最終的にはやはり 音 で聞き分ける必要があるのでこの辺りは経験が必要ですね。
走ってはログを確認し、微調整をしてまた走り・・・これを繰り返すこと数回
良い感じにまとまりました。
せかいの車窓から ならぬ セッティングの車窓から
この雰囲気、大好きです。
BCNR33 GT-R セッティング完了です。