日本全国でもGGH30WやGGH35W アルファード&ヴェルファイアの
ECUチューンが出来るところは少ないと思います。
そもそもこのクルマを買ってECUチューンしようとする人なんているのか?
という感じですが、実際にGGH30Wの後期を買って乗っていた自分としては
とても不満に思う部分が多々あるクルマです。
そもそも前期のアルファード&ヴェルファイアはATが6速で
エンジンも2GR-FSEなので、大きな不満はありませんでした。
強いて言えば、リミッターが180km/hで効いてしまう所でしょうか・・・。
(残念ながら、未だに前期のECUチューンは出来ません。)
しかし後期はエンジンが2GR-FKSになり、ポート噴射が廃止
ATは8速になり、スペックだけ見るとかなりのアップデートでした。
っが、それはスペックだけで、実際ははっきり言って改悪。
エンジンは実用トルクが細くなり、高回転まで回してもパワー感が出ません。
カタログ上の馬力は上がってますが、体感上の馬力は落ちてますね。
そして何よりバカなのがATの制御です。
アクセルを一定に踏んでいると、アホみたいにシフトアップしてしまい
体感したい実用トルクが出る前にギヤが変わってしまいます。
ならば!と思ってアクセルを中程度に踏み込むとキックダウンが2速落ちて
回転が一気に上がってしまい、トルクのおいしい部分を外してしまいます。
更にアクセルをOFFして交差点を曲がり
その後ほんの少しだけアクセルを踏みながら加速しようと思うと
訳の分からない変速が行われ、クルマがガクンっとショックを出します。
最初はATが壊れていると思い、新車保証で新品のATに載せ換えてもらいましたが
(ディーラーの担当者に乗ってもらった際も
AT載せ換えが妥当だと思う。と言うほどのショックでした。)
結局ATを載せ換えても症状は収まらず、変速プログラム的な仕様と言う事に・・・。
正直なところ、こんなクルマ要らんと思いました。
ただ、ECUの書き換えが可能になったので
この手の不具合もECUチューンで何とかならないのかと
色々なアドレスから、ATにエンジントルクを伝達する指令を送るマップを探し出すために
書換えては試乗、書換えては試乗を繰り返し
なんとか該当のマップを発見!
このマップを適正化する事で、かなりATのアホさ加減が改善されます。
そして、この部分を改善しスピードリミッターをカットした物をStep1として販売しています。
今回、ECUチューンの依頼のあった
GGH35W アルファードは2022年の秋登録のクルマなので年次更改後のモデルになります。
PCを繋いでECUデーターを読み込むと、予想通りと言うか
まあ、TOYOTA車ならそうですよね~と言う感じで
今まで扱った30台程のアルファード&ヴェルファイアのどのデーターとも一致しません。
しょうがないのでデーターを生で見ながらマップのオフセットを診つつ
まずはスピードリミッターのアドレスがどこなのかを探して行きます。
TOYOTA車やLEXUS車は開発者が意地悪なのか
「これこそスピードリミッターだよね!」
と見えるアドレスがいくつかあり、そこを書換えてしまうと
ECUが記憶喪失になると言うフェイクマップが存在します。
はい、今までの経験値が無いとスピードリミッターさえ書換えられないのがトヨタ系ECU
同じ轍を踏まないように注意してアドレスを書き換えて
クルマをリフトアップさせたら
スピードのチェックです。
今回は、エンジン不動になる事もなくスピードリミッターカットOK。
さあ、まずはリミッターカットのStep0がクリアできたので
今度はAT制御の適正化を施す、Step1に必要なマップを見つけて行きます。
ん~・・・、多分、これですね。
数字そのものは違っても、マップの配列順は基本的に同じの様ですので
年次更改後のモデルであってもECUチューン可能です!!
GGH30W&GGH35Wのアルファード&ヴェルファイアにお乗りの皆さん
前期車両は無理ですが、後期であればECUチューンが可能です。
如何ですか?