夕暮れ時に
2台のBNR32 GT-R。
ボンネットを開ければ
2台ともシングルタービン仕様のハイチューン車両です。
Vcamを使ってGTX3584タービンを回すRB26はTCF1.15で730psを発揮させるのに対して
GTX3576Rタービン仕様はVCAMも排気量アップも使わずに
4000rpmでトルク70k 6000rpmではトルク74kにまで到達します。
同じRB26でも使い方や好みに応じて、色々な仕様を造る事が可能ですので
是非ご相談ください!
んでっ今日は、先日の質問の答え合わせ。
R35 GT-Rのキャリパーを
前後に装着した
BNR32 GT-Rのエンジンルームに
バッテリーを移設してまで
導入したかったこの箱は・・・?
はい、これっ、ブレーキブースターの負圧サブタンクです。
BNR32ってクラッチマスターにもブースターが付いているのに
負圧の発生ポイントってコレクタータンクの下の小さな同調管しかありません。
6連スロットルなのでコレクタータンクの後にスロットルが来て
サージタンクと言う概念がありません。
なのでクラッチやブレーキの踏み方如何では
R35キャリパーのすべてのピストンを稼働させるための
ブレーキマスターシリンダーの可動量に対して
ブレーキブースター(マスターバック)の負圧が足りなくなっちゃうんです。
実はこのオーナーBNR34 GT-Rも持っていて
ブレーキペダルの踏みごたえが硬くなったり柔らかくなったりする時がある。
と言う事で
同じ様な負圧サブタンクをウォッシャータンクと併設にて作製し
これが非常に効果が高いと絶賛して下さいました。
なので今回のBNR32にも同じ様なタンクを造って欲しいと言う事で
バッテリーを
トランクに移設までして、このスペースを確保した訳です。
ここまで拘るオーナーは中々居ないと思いますが
その拘りに応える作業が出来るのは、こちらのモチベーション維持にもつながります。
BNR32 GT-R R35ブレーキキャリパーの移植 完成です!