GRヤリス Step3ハイカムVerにてスパ西浦をタイムアタック!ラジアル最速と総合最速の座に返り咲き!!

既に皆さんお気づきだとは思いますが、昨日の社員研修の内容は

デモカーのGRヤリスを使ったスパ西浦モーターパークでのタイムアタックでして

工場を離れ、現場でセットアップを行う事の大切さを皆で学びました。

 

結果は横浜のADVAN A052を履いて55秒9を記録した後

同じく横浜のSタイヤ A050にチェンジして55秒3と言う好記録でした。

 

タラレバで話をするのは簡単です。

新品タイヤだったら・・・

Sタイヤを履けば・・・

気温がもっと低ければ・・・

走行台数がもっと少なければ・・・。

 

っが、一番確実なのは結果を出す事です。

 

しかもこのGRヤリス、特別なパーツやボディー加工は何一つ行っておらず

同じものを作って下さい!

と言われれば、すべて市販品で製作可能な範囲に留めています。

ユーザー車両でも同じ仕様にする事が可能なパーツチョイスとセッティングなんです。

 

思えば1年前、Step2と言う仕様でアタックした際

57秒490と言うタイムに終わってしまい、非常に悔しい思いをしました。

 

当時組み合わせていたパーツやセットアップでは限界が低い事を悟り

まずは車体をRZのハイパフォーマンスグレードから

軽量なRCにスイッチしました。

その後、RZから移植する部分、移植せずに新たに造り直す部分等を決めて

RCを1から造り始めましたが、その際RZに発症していたネガな部分を直に診る事が出来ました。

 

この部分はこのまま使うと こう言う壊れ方をするんだ・・・。とか

このパーツはこう言う使い方をすると、すぐにダメになるんだ等々。

学ぶ点がたくさんあったので、面倒だった移植作業も無駄ではなかったかと。

 

Step2ではパワーの出方にムラがあったので、Step2Gen2を開発

その後、Step3のハイカムVerと呼ばれる仕様のテストに入りました。

 

既にサーキットでのタイムにより

この仕様が非常に効果的である事が確立出来たので種を明かします。

 

ハイカムVerとして使用していた このエンジンは

GRカローラに積まれているG16Eエンジンでして

GRヤリスの初期エンジンと比べると、カムの作用角等がハイカムになっていたので

詳細は伏したままハイカムVerと呼んでいました。

 

カムのジャーナルが追加されたヘッドや、品番の違うピストン

そしてブロックまで変更されているので、使わない手は無いだろうと採用しましたが

そのままでは載りません・・・でした。

 

某Youtuberも言ってましたが

「GRヤリスにGRカローラのエンジンは使えない。」

は偽りでも無ければ、真実でもありません。

「GRヤリスにGRカローラのエンジンはそのままでは使えない。」

が正しい表現でして、加工のノウハウがあれば搭載可能です。

(他店では諦めた所もあるとか・・・)

 

最大パワーこそノーマルカムVerとハイカムVerには大きな差はありませんが

アクセルを踏み込んでいる最中のいわゆる過渡期のレスポンスや加速力にかなりの差があります。

この部分はサーキットアタックにおいてはパワーグラフ以上に効いてくるところだと思います。

 

実際にスパ西浦のコーナーで言うと、立体交差通過後の登り右シケイン

第一ヘアピン&第二ヘアピン、その後の第三ヘアピンで

2速に落としても、微妙な回転数になってしまう領域で

クリップ通過後のアクセルONでもクルマがすぐに加速体勢に移行するので

しっかりとクルマを曲げきることが出来ます。

 

そんな領域のフィーリングをしっかりと確立する為

実走セッティングに時間を掛けていたら、他社にスパ西でのベストラップを上塗りされまして

まあ、色んな事を色んな方向から陰口叩かれまして・・・。

 

プロドライバーに乗ってもらって57秒4とか、クソ遅い!

とか

VFのECU入れて満足してるのはストリートユーザーだけ!

オーナードライブのGRヤリスが

ショップデモカーに1秒以上の差を付けるびっくりなタイムで快勝!

なんて書き込みが多々ありましたね~。

 

結局ビークルのECUはサーキットでの実戦には弱い・・・みたいな。

 

書き込みを煽った出元、大体、見当付いてますけどね。

 

それでも年末のタイムトライアルで

Step3施工車両が優勝したり、他のお客さんが

 

Step3のノーマルカムVERにてスパ西のラジアル最速になった所から

風向きがガラッと変わりました。

ラジアルタイヤでA050に肉薄したタイムですからね。

 

Step3への問い合わせや施工依頼が急増しました。

 

 

デモカーでのタイムアタックも考えていましたが

兎に角 年末年始は作業予定がパンパンなのと、異常気象による気温上昇でなかなか予定が立たず・・・。

 

今年はもうタイムアタック出来ないかもな~と思っていたのですが

いつサーキットに行く事になっても良いように

実走行でのテストは繰り返し行って油温の上昇具合や水温との兼ね合い

最大ブーストやRev設定などは細かく見張っていました。

 

レボリューションさんの協力もあり、GTウイングが思ったよりも早く届いたので

早々に装着しながら週間天気予報と にらめっこ・・・。

 

晴れて気温が下がりそうな日を見つけて、アタックを2月の27日と決めたわけです。

 

サーキットでのインプレッションや、実際のアタック中の様子は

noteにて書き続けて行きますので、続きはこちらからどうぞ。