GXPA16 GRヤリスのECUチューン 価格改定

GRヤリスのECU価格ですが、2023年11月現在は

 

STEP1 廃版

STEP1-R175000円

STEP2 GEN2新価格225000円です。

 

 

 

じゃあ、その内容は?と言う話ですが

STEP1-Rは基本的に今までと同じ物ですので

安いからと言ってパワーが落ちるわけではありません。

 

Step1-Rを導入する際の条件や走行上の注意はこちらのブログにも書いてありますので

内容をよく読んで、自分の走りがStep1-Rに合うかどうかを検討してくださいね。

合わない走りをするとお仕置きモードに入ります・・・。

 

 

まずStep1-RはプラグをHKSのレーシングプラグに交換する事が必須となりますが

その他の補機類ノーマルのままでオレンジ実線の340ps トルク48kを出力します。

 

レボリューション製キャタライザーを組み合わせると360ps トルク50.2kです。

上記仕様にEVENTURI製インテークをSTEP1-Rに組み合わせると

トルクが52kを超えるようになり、さらにHKS製スーパーターボマフラーを組み合わせると

パワーが370psオーバーになって行きます。

当店での人気ナンバー1のStep1-R フルスペック仕様ってやつです。

インタークーラーはSTEP1と同様、交換しては行けません!

 

っが、このSTEP1-Rでも、常にこのパワーが維持できているか?と言うと

こんな検証結果が出ました。

 

この検証は1次触媒をキャンセルした車両にSTEP1-Rをインストールしてあるのですが

オレンジと赤いライン、同じクルマ、同じ仕様、同じ日に測定してこれだけの差が出てしまいました。

 

これはGRヤリスの学習機能の闇でして、良い方向に学習が進んで行った時と

悪い方向に学習が進んで行った時にこれだけの差が出るという事です。

 

GRヤリスのオーナーなら体験した事があるかもしれませんが

高速道路を気持ち良~く走っていたら、渋滞に巻き込まれてしまい

しばらくの間とろとろ進んだり止まったり・・・。

渋滞抜けてアクセル全開!・・・ん? なんか遅くない??みたいな。

それもGRヤリスの学習が関係しています。

 

あとは日本のガソリンの闇も関係します。

お客さんから教えてもらったページですが

ここにはオクタン価チェッカーでハイオクのオクタン価調べたら・・・って言う結果が載ってます。

非常に残念な結果ですが、まわりのGRヤリス乗りに

あまりに遅い個体があることを目の当たりにしてきた身としては納得の結果です。

正常なハイオクガソリンをGRヤリスに入れ続けることも重要な事ですね。

 

こう言ったGRヤリスのお節介な学習のせいで

当店が発売していたSTEP2は非常に神経質なデーターでした。

この人のSTEP2は速いけど、あの人のSTEP2は遅い・・・みたいな。

 

STEP2をインストールし始めた直後から、色々な情報は集めたのですが

技術は日進月歩で進んでいます。

 

各方面から色んなGRヤリスに集まってもらいまして

STEP2の改良版を模索していました。

まず遅いSTEP2に共通している事は、過去になんらかのイレギュラーが起きているという件。

 

エンジンブローして載せ替えたけど、ECUはそのままって言うクルマや

ミッションマウントが外れてミッションが落ちた!と言うクルマ。

エンジンマウントを替えたら、やたらと遅くなって

ノック補正学習値を診たらびっくりした!って言うクルマ。

これらのクルマはすべて過去に起きたイレギュラーな内容をECUから消し去ってあげないといけません。

 

ECUの学習初期化とは違う作業になりますが

これは汎用診断機では出来ない内容でトヨタ&レクサス専用のGTSが必要になります。

 

間違ったパーツを間違った方法で装着すると

ノック補正学習値が-900とかになって、点火時期-56度って言うクルマもありました。

こう言うイレギュラーを経験した後はこれらの履歴を消し去る作業が必要になります。

そしてその後にECU学習履歴をリセットして、初期学習→本学習へと進んで行く必要があります。

 

この作業のビフォーアフターで

こんな差が出たクルマもありました。

これはデーターとしてはSTEP2ではないのですが、実車試乗時にすこぶる遅い状態でして

さすがに・・・という事で、ダイナパックに載せたら320psでした。

 

上に書いた作業をやり直して、再度学習を完成させた状態でパワーチェックしたら342ps。

同じ車両で同じECUデーターのまま、その日の内に再パワーチェックしてこの結果です。

データーインストールして終わり!ではなく、その後の学習がいかに大切なのかがわかりますね。

 

ですが皆が皆ベストな状態で学習を行えるわけではないので

ちゃんとしたハイオクガソリンを入れさえしてくれれば

極力学習による差が出にくいデーターを模索してみました。

 

そもそもSTEP2の大きな特徴としては

圧損の少ないHKS製インタークーラーを生かしたパワーなのですが

水色が今までのSTEP2で、スロットル前後の圧差を逆手に取ったデーターでした。

しかし、ピークトルクが発生した後のパワー上昇がピーキーなのも事実です。

そこで今回作成したデーターでの結果がオレンジ色のグラフ。

 

ピークパワーは378psから365psに落ちてしまっていますが

4500rpmから7000rpmまで、ほぼパワーを一律に出力することが出来

トータルでパワーの出ている領域範囲としては、こちらの方が速いのでは?と考えています。

 

また水色のグラフとオレンジのグラフは厳密には車両も測定季節も違うので

それらを合わせれば、370psは超えるのではないかな~と思いますが、タラレバは嫌いなので・・・。

 

あとこの新しいSTEP2でも

学習の進捗状況によるパワー差は出てしまいます。

その差を少なくはしていますが学習をカットすることは出来ないので・・・。

 

おまけ的な話ですが、テスト時、とあるデーターにて

385ps トルク56.6kと言う出力を記録したのですが

6000rpm以上で4WDシステムがエラーを起こしてしまいお蔵入りに。

 

これはまた将来、4WDシステムと相談しながらSTEP3を開発する際のたたき台にしたいと思います。

 

っという事で長々と書いて来ましたが、今回大幅にリニューアルしたのはSTEP2でして

第二世代という事でSTEP2 GEN2とでも名付けましょうか。

 

このSTEP2 GEN2の導入条件は

HKS製レーシングプラグ

HKS製インタークーラー

EVENTURI製インテーク

レボリューション製キャタライザー

抜けの良いマフラーとしてHKS製スーパーターボマフラー推奨となり

以前のSTEP2と変わりありません。