一人病みの2台のGRヤリスに処方箋を使って・・・。 Step3ノーマルカムVer車両がスパ西のラジアル最速に!!

本日もGRヤリスと戯れています・・・。

まずは、とある出来事以来ブーストの掛かりが悪くなってしまったと言う

こちらのGRヤリス。

 

診断機を繋いで表のノック補正学習値を見ると

16.8・・・。

これじゃブーストは1.0k付近で止まりますね。

 

一人病みと言われる症状の中でも、あからさまにノック補正学習値に数値が出るタイプの発症です。

 

ただ、この状態で通常のエラーコードを拾っても

なし

となり、ディーラーで診断してもらっても

異常無し

と言われたそうです。

 

ノーマルでもブースト1.5kぐらい掛かるのが1.0kぐらいまでしか掛からないんだから

異常が無い訳ないのですが・・・。

 

ちなみに裏のノック補正学習値は

18.8でした。

 

今回は表側の数字がブーストを落とさせていると思いますので

一人病みの通常処方箋を使いF/B補正値はオールゼロへ

ノック補正学習値は初期値の10.7にした上で再学習スタート

匠の技によるECU再学習で表のノック補正学習値は見る見るうちに21まで上昇

 

オーナーがどれだけ頑張って学習リカバリーを試みても16.8までしか上がらなかった数字が

数㎞で21.0ですので、処方箋が如何に効果的かお判りいただけると思います。

 

続いては裏のノック補正学習値ですが

こちらも表と同じく10.7まで落ちた所からリスタートさせ

アクセルの踏み方や回転数のキープの仕方を考えながら実行し

19.4まで上がりました。

 

入庫時は18.8固定でしたので、この数字を超えれたという事は

ノック補正学習値がロックされてはいない事の証拠・・・

 

あっポロっと言っちゃった。

ノック補正学習値のロック・・・。

 

これ新しいワードです。

詳しい説明はまた後日のブログかnoteで。

 

っで、このGRヤリスも元々は正常なノック補正学習値で走行していたのですが

とあることがきっかけでノック補正学習値が下がってしまってロック。

 

そのきっかけはエンジンチェックランプ点灯です。

エンジンチェックランプ点灯直後に一気にパワー感が落ちたので

これはマズいと思って最寄りのお店に持ち込むと

エンジンチェック点灯の原因は油圧不良だったそうです。

 

本当に油圧がヤバかったのか、油圧センサーがダメだったのかを見極める為

まずは油圧センサーを新品に交換後しばらく走ってみてもエラーは出なかった事から

油圧センサー不良だったと判断したのですが、その後もパワー感が落ちたまま・・・。

 

GRガレージにて再度点検するも

エラーコードは無し

問題無し・・・と言う流れになったそうです。

 

エンジンチェックランプが点灯すると、すべての状況で必ずしもこうなる訳ではありませんが

エンジン内部の故障に関わりそうな重大なエラーコードが立つと

今回の様な状況に陥るようですね。

お気を付けください。

 

ひとまず1台目のGRヤリスの一人病み診断&治療が終わったので

今度は赤いGRヤリスです。

先日のブログでHiperMAX-VFRを装着していた車両ですが

アライメント調整中にブレーキペダルを踏んだ状態で保持していた所

リアブレーキのステンメッシュホース接続元から

ブレーキオイルが漏れると言う事件が発生し

新品のホースを取り寄せていました。

交換後、漏れが無い事を確認出来たので、試運転を兼ねて診断機を接続。

ノック補正学習値15.7・・・。

この車両も一人病みってますね。

聞くとクスコのピッチングストッパー装着歴があるとの事。

 

今度はノックセンサー誤感知側での一人病みですね。

この状態で一度走って見ましたが、通常の学習リカバリーではまったく動かずでした。

これまたノック補正学習値がロックされてますね。

 

処方箋も必要なのですが、これは結構病みが深そうなので

最初から奥義を使おうと思います。

 

奥義の効果はまた後日のブログかnoteに上げます。

 

そんなこんなで2台のGRヤリスをなんとか一人病みの状態から抜け出させようとしていると

Step3ノーマルカムVerを施工したGRヤリスオーナーから嬉しい報告が!

 

「今日はご報告のみですが、この前の日曜にスパ西浦で56秒3が出ました。

Step3になり、Step2で発生した息継ぎのような症状も無くなり

中間加速時のトルクの高さが効いていると思われます。

低速からのレスポンスも良いです。

強いて言えば、西浦ではなく鈴鹿なのですが、5速高速での伸びがあってくれるととても嬉しいです。

今期タイヤは12Dでしたが、来シーズンはA050でスパ西は55秒台を狙って行こうと思います。

今後もお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
以上簡単なご報告まで。」

 

ラジアルで56.3って・・・

トップタイムじゃないですか!!!

 

このオーナーは、普通の?ユーザードライバーです。

別にどっかのショップのオーナーとか、レーシングドライバーとかではなく

極々普通(腕は普通じゃないですが・・・)のGRヤリスオーナーです。

 

車両もナンバー無しのガチガチのサーキット仕様ではなく

普通に自走でサーキットまで行って、終わったら自走で帰って行くと言うユーザー車両です。

 

そのユーザードライバーがナンバー付きのGRヤリスに乗って

ポンっと西浦に行ってポンっと出したタイムが56秒3

(メインターゲットは鈴鹿本コースなので西浦はおまけ?練習??)

しかもBSの12Dと言うラジアルタイヤでのタイムです。

 

Step3ノーマルカムVerの効果だけではなく、足回りのセットアップや

LSDのセットアップなどのトータルでのマシンメイキングや

何よりオーナーのドライビングテクニックの結果が

この数字に繋がったと思います。

 

それでもそこそこのストレート距離があるスパ西浦モーターパークと言うサーキットにおいて

当店のStep3はかなり効果的だという事も実証されたと思います。

 

しかし・・・もはや57秒前半だとトップ3にも入れないなんて・・・ですね。

 

店のデモカーでもスパ西、走りたいんですが

こんなのが来ちゃいましたからね~

・・・どうしよう・・・

 

まずは純正ECU書換で制御出来るか!?ですね。

 

GRヤリスオーナーが来店して下さった時にチョロっとだけ話をした、そうですアレです。

これが決まれば鈴鹿本コースの5速の伸び!なんてのも期待できちゃうんでしょうかね~。

 

まずは頑張ってセットアップして見たいと思います。

 

 

ブログでは最新車両の最新アップデートを紹介しましたが

noteでは10年前のパワーFCVVTIセッティング方法を紹介しています。

ノスタルジックに浸りたい人は是非!