先回のセッティング時に負荷に応じたA/F推移が起こらない症状が出ていた
GDB インプレッサ アプライドC
オーナーと相談し、インジェクターを社外の大容量の物と交換することになりました。
国内メーカーのSARDもHKSも800ccは廃版で650CCは長期欠品とのこと・・・
最近国内メーカーのインジェクターの流通がどこもかしこも滞ってますよね~
なんか原因があるのか、たまたまなのかは知りませんが
インジェクターなんかは欲しい時には、すぐに欲しい部品なので非常に困ります。
そこで今回は
インジェクターダイナミクス社がラインナップする
725ccサイズを使用しました。
アメリカからの国際便で届きますが、結構な速さで到着します。
っが、今回は先方の手違いで9/27には入荷するはずだったのが
昨日9/29に入ってきたので2日間ほどセッティングを待っていたような感じです。
まあ、それでも十分早いですけどね。
早速装着して
インジェクター係数と無効噴射時間を変更し
データーの書き込み
K-LINE方式のクルマは書き込む際テストリードをつなぐと言う手間がありますが
今回はオーナーが切り替えスイッチを作ってくれていたので非常に楽でした。
早速A/Fを確認してみると
明らかに濃いA/Fを出力するようになり、原因解消
このままセッティングに入っても良いのですが
ふとエアフロの挿さっているアダプターをのぞき込むと
リストリクターみたいになってます。
HKSのむき出しタイプのエアクリーナーに付属のアダプターなのですが
反対から見ると
ここまで、細くなってます。
純正CPUのエアフロマップに対応させるためのHKSさんの苦肉の策なんでしょうが
今回はエアフロマップも書き換えてしまえば良い事なので
内径を拡大
スッキリしました。
車両に装着したら、エアフロマップの造り込みを始めます。
ダイナパックの回転固定モードを使って
実A/Fと
目標A/Fのズレをエアフロマップで直していきます。
エアフロマップが出来上がってしまえば、あとはいつも通り
点火と燃料補正マップ、VVTIのマップを変更してセッティング完了
赤いグラフが今回の車両
青いグラフが一般的なGDBの純正タービンブーストアップ車両
圧縮の関係で、ピークの点火時期を下げたので最大馬力は若干劣りますが
パワーの持続時間と最大トルクは今回の車両の方が良い感じになっています。
ダイナを降ろしたあとは
ハーフアクセル領域をメインに実走セッティング
クローズドループからオープンループに切り替わる瞬間の違和感等にも気を付けて
実走セッティングを終え、今回の作業、すべて完了となりました。