先日のブログでノック補正学習値の上がり方を紹介しましたが
実はこの記事を書く前から、色んなGRヤリスが入庫していまして
遅いときと速いときの差をなんとか検証できないですかね~と言うお話です。
先週末から2台をダイナパックに載せて、もう1台は実走行で
様々なシュチュエーションでのLOGを取ってます。
ノック補正学習値と他の数値に焦点を当てて考察すると色んな事が見えてきます。
例えばこのグラフ。
ECUチューン前と後の比較グラフか?と思われるかもしれませんが
まったく同じ車両で全く同じECUデーター、なんなら測定日まで同じでこの差が出ます。
パワーの落ちた時にやってしまっていた事
パワーが上がった時にはやっていなかった事
オーナーにはこの現象をお伝えして、タイムアタック時にはどうすれば良いか
アドバイスさせて頂きました。
こちらのGRヤリスは
今回STEP1-Rのフルスペックをインストールしています。
若い時からスポーツカーに乗るのが夢だったものの、色々な事情で乗れなかったのを
今回、思い切ってGRヤリスを買って見ました!と言うオーナーです。
そんな思い入れのある愛車のチューニングを当店で施工してくださる事、感謝しかありません。
まずはリフトで上げて
純正マフラーから取り外してゆきますが、この純正マフラー・・・悪くはないんですよね。
サイレンサーの中に隠して絞りを入れる某社マフラーなんかより、よっぽど高性能ですが
今回はSTEP1-Rフルスペック導入という事で、お役御免です。
引きで撮影しますと、隣には同じ4WDターボのCP9Aランエボ5が車検整備をしていて
その隣には昨日のブログで取り上げたGRX133マークXにスーパーチャージャーを付けています。
そして、そのさらに奥には、秘密の検証中のGRヤリスが・・・。
近日中にちょっとホットな結果をお知らせできるかもしれませんが、それはそれでまた別日にでも。
マフラーに続いて
純正キャタライザーも
取り外します・・・っが
レボリューション製キャタライザーを装着するのにプロペラシャフトを外さなきゃいけない・・・とか
訳の分からない情報がSNSで出回ってます。
プロペラシャフト外してもクソの役にも立ちませんのでね。
ペラシャ外さなくても、普通にレボリューション製キャタライザーは装着出来ます!
はい、SNSは嘘だらけで御座います。笑
排気系の仕上げとして、マフラーはHKSのスーパーターボマフラーです。
ノーマルだったエンジンルームも
インテークを撤去して
同時にECUも取り外し
机上にて安定のSTEP1-Rをインストールします。
導入したEVENTURI製インテークは
リベット対策された新しいものになります。
最後に
プラグを交換したら
作業としては一通り完了です。
でも、STEP1-Rを生かすも殺すも、この後の学習作業に掛かってます。
雨天ではありましたが、ECU書き換え後10.7からスタートする表のノック補正学習値を
24.1まで上げて、その後裏のノック補正学習値も上げて行きます。
結果1500rpmからの全開加速でも
ノック補正学習値は24.1から24.0にダウンするに留まり
STEP1-Rとしては狙った空燃比、狙った点火時期、そして狙ったブースト圧に到達しています。
すべての作業後、オーナーにLOGの説明と
今回の車両が絶好調なことをお伝えして納車させて頂きました。
ここまでの流れ、すべて日帰りで終わります。
朝出して夕方バッチリ!って言う、クリーニング屋さんのキャッチコピーみたいですが
2人掛かりで作業しますので、午前10時前後に入庫して頂ければ
学習作業まで終わらせて夕方にはお返しできます。
オーナー曰く
「愛車としてはマニュアルミッション車に乗ることすら初めてなんです!」
と言うお話でしたが、お店から出ていく際のマフラー音を聞く限り
すでにGRヤリスを乗りこなしていると思います。
帰路の感想として
「よかったです! 1番人気と書いてありました!
ストップアンドゴー何度か繰り返しましたが、1速2速から既に違いますねこれ!
アクセル踏んだ分すぐ背中を押してくれる感じです!(素人すぎ)
街乗りでも明らかに乗りやすくなりました!
晴れの日に高回転域まで回すのが楽しみです!
たくさんお話も聞かせていただきありがとうございました!
さらに車に興味を持ちました!
おかげさまで若い頃の夢を無事回収できました!
これからもお世話になります!
3速も2000回転あたりから明らかに違います。」
と言うご好評を頂けました。
サーキットで目を三角にして乗る人も多いGRヤリスですが
ストリートで気持ちよく走りたいだけなんですって言う人も多いと思います。
そういった人には、まさにこのSTEP1-Rがお勧めです。
まずはフルノーマル状態でSTEP1-Rを入れておいて、予算がたまり次第
レボリューション製キャタライザー、EVENTURI製インテーク
そしてHKSスーパーターボマフラーを導入していけば、各パーツ導入後50㎞ほどの走行で
ECUが自動的に学習して差異を吸収してくれます。
っが、その際も学習時にやっちゃいけない事ってのがあります。
その辺りは当店のECU施工者の皆さんにはお知らせしますのでご安心を。
さて、ダイナパックに乗っているGRヤリスとか、とある理由で預かっているGRヤリスとか・・・。
どんな検証結果が出てくるのでしょうかね~。
お楽しみに。