GXPA16 GRヤリス ECUチューン STEP1-R完成!通販でもデリバリー開始!!

先日のブログでレボリューション製キャタライザーと組み合わせ

360psオーバーを記録したGXPA16 GRヤリス用ECUチューン STEP1-R

 

この状態でインテーク系のパーツをテストして診ました。

吸気温の上昇には対策を施してある、いわゆるBOX付きエアクリーナーです。

 

海外製でもエアクリーナーをBOXで覆って

エンジンルーム内の熱気を吸わない様に工夫しているインテークキットは

結構たくさん売られていますが、一番大事なのはそこじゃ無いんですよね・・・。

純正インテークボックスを

開けて診て見ます。

赤丸の部分

トサカみたいな突起が造られてるのが分かります。

そして

エアフロが装着される部分はファンネル形状のすぐ後なので

空気の動きがかなり複雑な所です。

 

蓋側を見ると

消音材や可変フラップが設けられていたりとかなり複雑な形状です。

このフラップを開閉するタイミングもメーカーは見切りに見切ってセッティングしており

単純に外しただけとか、閉じっぱなしでは効果が出ません。

 

今回装着したインテークキットのエアフロ移植位置は

こう言うアダプター形状でファンネルも無いですしトサカも無いです。

そしてこのアダプターは入り口が大きく出口が小さい円錐状になっているので

流速が上がってしまう方向に作用しますね。

 

社外インテークに求められる最大の要求は

純正インテークと同じエアフロ出力値を保持する事です。

 

コチラの記事で、汚い絵と字を使って説明してます

口径が大きくなれば流速は緩慢になり、小さくなれば速くなります。

速くなる=エアフロ信号は大きくなり、ECUはエンジン負荷が増えたと考えます。

これがどう作用するのか

まずこのグラフを見て下さい。

 

緑の点線がSTEP1-R+レボリューション製キャタライザーで

実線が社外インテークを装着した後のパワーチェックです。

緑と黄は辛うじて同じ様なグラフを描いていますが

ブーストが立ち上がり切った3000~5500rpmでサージングを起こしています。

ピンク、水色へと推移して行くにしたがってパワーは落ちています。

 

吸気管圧力とインマニ圧力の両方を見張っているGRヤリスは

こう言うサージングにもお節介を焼き、学習してブーストを下げて来ます。

サージングが出てしまう事も問題ですが

コレを見てもらえますか?

 

水色はパワーの比較でピンクがエアフロの図った空気流量の比較です。

実線がSTEP1-R+レボリューション製キャタライザー

点線が社外インテークを装着した後です。

 

よーく見るとパワーは実線の方が上なのに、空気流量は点線の方が上です。

パワーは下がっているのに、空気流量が多い!?と思うかもしれませんが

順序が逆です。

 

社外インテークに交換してしまったせいで空気流速が上がってしまい

エアフロはエンジン負荷が増えたと判断します。

そして点火時期を遅らせ、燃料を多めに噴きます。

結果、パワーが落ちたんです。

 

お金を払って購入したインテークが原因でパワーは落ちるわ

サージングは起こすわだと、残念極まりないですよね。

純正インテークと同じエアフロ出力値を保持する事

いかに大事なのかわかって頂けたでしょうか?

 

その上で吸気抵抗を減らし、パワー向上につながる様な形状のインテークを造るのは至難の業です。

フローベンチテスターを駆使して空気流量を合わせ、流体解析ソフトを使い吸気抵抗を減らす。

こう言う過程を経て世に送り出されるインテークキットはなかなかお目に掛かれませんね。

 

残念ながらこのインテークキットはSTEP1-Rに組合す事は出来ないので・・・

ハイ、お蔵入りです。

インテークは純正品に戻して

最終実走テストを行い

STEP1-R完成となりました。

STEP2インストール済みのデモカーとSTEP1-R開発車両。

纏うオーラがなんとなく感じられるのは手前味噌ですね。

 

STEP1-Rのインストール必須条件はHKS製レーシングプラグのみ。

ただしレボリューション製キャタライザーへの交換を強く推奨します。

そしてインテークは純正もしくは純正以上の吸気効率と正確に流速測定できる物

(今までの自分の経験ではEVENTURI製インテークしか思いつきません。)

インタークーラーはノーマル限定です。

マフラーはノーマルでも社外品でもOKですが、案外ノーマルマフラーとの相性が良かったりします。

その他、これは大丈夫?って言うパーツがあれば随時お問い合わせ下さい。

 

 

同時進行で進めていたSTEP1-Rの通販対応の可否判断ですが

問題無く施工出来ました。

装着後の学習作業をSTEP1と同様に行ってもらえば通販でも大丈夫です。

 

っで、早速通販分の

STEP1-Rをインストールしました。

 

開発車両以外でも

すでに実車への施工を

レボリューション製キャタライザー交換同時施工でインストールしました。

STEP1からのアップデートでしたが、まるで違う加速に、造り手自ら笑ってしまう程です。

 

今後モニター施工を行って下さった方から、色々な感想が頂けると思うので

それらは随時アップして行きます。

 

さて、これにてGXPA16 GRヤリスのECUチューンは一区切りです。

STEP1からSTEP2へ、そしてSTEP1-Rの追加。

 

STEP1(緑点線)とSTEP1-R(オレンジ実線)の比較。

ECU以外はノーマルでSTEP1-RのみプラグをHKS製に替えてます。

 

STEP1とSTEP1-R+レボリューション製キャタライザーの比較は

STEP1緑点線、STEP1-R+レボリューション製キャタライザー緑実線。

 

STEP1にEVENTURI製インテーク、レボリューション製キャタライザー

HKSインタークラーまで組み込んだ場合(緑点線)と

STEP1-R+レボリューション製キャタライザー(緑実線)の比較。

 

こうして診るとSTEP1-R+レボリューション製キャタライザーの組み合わせが

いかにリーズナブルで効果が高いのかを理解出来ると思います。

 

ただ、整ったSTEP2はSTEP1-Rをはるかに凌駕します。

あなたはどれを選びますか?