5速ミッションのHA36S アルトワークスには、かなりの数のECUチューンを施工しましたが
RSターボのAGS車両への施工は数えるほどしか行った事がありません。
5速ミッションに比べると、少々制御が複雑でして
ECUのデーターもアルトワークスのそれとは異なります。
その為、通販では対応不可となり、必ず実車施工させて頂く車両になります。
入庫後はまず当店で試運転させて頂き、AGS故の 例のトラブルが無いかを確認します。
問題無ければ
車両からECUを取り外し
データーを読みます。
今回読み出したデーター、また新しい種類の物でしたね。
なので既存のデーターは使えないので
該当するマップをそれぞれ編集し直して
ECUに書き込みます。
車両装着後
エンジンスタートしてチェックランプ類の点灯が無い事を確認。
少し長めの試運転を行い、AGSもちゃんと動いているかを確認します。
今回はハイオク仕様のSTEP2を施工しましたが、やはりHA36Sは早いですね。
LA400KコペンやJW5 S660もカタログ上では64psと言っていますが
実際にパワーチェックするとHA36Sには遠く及びません。
実際にドライブシャフトから出力されるトルクを計測し
そこからパワー値を計算するダイナパックでは、直に読み取った数値をTCF1.0とします。
その数字をもとに、カタログ馬力にするためにはどれだけの補正がいるのかを逆算します。
例えばカタログ馬力64psでTCF1.0での測定値が60psだった場合は
64÷60=1.066で、おおよそのTCFを1.05に設定してグラフ表記させる訳です。
なので単純にそのクルマの馬力を比較したい場合は、単純にTCF1.0での数字を読めば良いのですが
LA400K コペン 50.7ps トルク8.35k
JW5 S660 51ps トルク9.75k
HA36S アルト 60ps トルク10.28k
車重を考えても、断然HA36Sが速いと思います。
それをハイオク仕様にしてさらに速くすれば、そりゃ気持ちいクルマになると思います。
ハイパワー車とは違った、踏み切れる楽しさって言うのは
こう言う軽自動車の方が味わい尽くせますよね。