新品のO2センサーに両バンクとも交換し、いざエンジン始動
おっ揃ってる!
エアフロ入力がなんでO2信号?って思った人、前記事を読んでください。
ある程度暖気が終わり、エンジン回転数が下がり始めると
O2電圧もそろって下降して来ました。
O2センサー自体が劣化してお亡くなりになっていたんですね。
電圧が揃っていると言う事は、左右とも同じ様な燃焼状態にあると言う事なので
エンジン本体はセーフ!です!!
さて、ここからがセッティングの腕の見せ所なんですが
O2センサーをうまくごまかさないと、ブロックラーンフィードバックにより
濃くしたい領域に増量補正を入れても、あっという間にもとの薄さまで戻されてしまいます。
逆にごまかしが大きすぎると
燃料がダダ濃い状態になるだけでなく、アクセルOFFしても燃料カットが入りません。
青いメーターの文字が10.9とかを表示している時、実はアクセル全閉です・・・。
誤魔化されている事を純正ECUが気付かないように誤魔化す。
誤魔化してなんかいませんよ~って、誤魔化さないといけません。笑
0.001V単位の鬩ぎあいで、やっと納得の空燃比に補正出来るようになりました。
画面右上に映るのがブースト計で、アクセルを踏み込むと0.5kぐらいになります。
入庫時はこの状態で空燃比が14.7~15.5で、かなり薄い状態だったので
トルク感が薄いだけでなく、単純にエンジン壊れちゃいそうでした・・・。
補正後はブースト0.5k付近は空燃比11台後半から12台に入れて
アクセルOFFすると燃料カットも入る様になりました。
動画後半で空燃比メーターの数字が20.4になる場面があると思いますが
それがアクセルOFF燃料カットが入った後の空燃比です。
(本当はもっと大きい数字ですが、このメーターの最大表示が20.4なので、そこに張り付きます。)
必要最低限の燃費は確保し、負荷が掛かった際はしっかりと燃料を噴いてトルク感を出し
同時にエンジンブローさせないと言う設定にする事ができました。
これらの制御はHKSのFconISが指令を出しています。
フルコンを導入する予算が無い場合、ある程度のセッティングであれば彼でOKの場合もあります。
FconIS設置の為に仮設だった4連メーターを正規の位置に取り付けし
セッティング関連の作業はOK。
追加依頼されたスーパーチャージャーのギヤオイル交換を
特殊工具を使って入れ替えしましたが、120cc入ったのに、抜けたのは80ccでした。
危ない危ない・・・。
依頼を受けたすべての作業が終わり
納車待ちの状態をエキシージと撮影。
継続車検で入庫しているこのエキシージ、実はビークロスのオーナーが所有者だったりします。
いずれも一般的なお店や整備屋さんではメンテナンスの難しいクルマですが
こう言うクルマしか愛せない人、嫌いじゃないです。
実はビークロスのオーナーズクラブでは無く、正しくは
いすゞ自動車オーナーズファン
と言う皆様方の間で話題にして頂いたそうです。
今回のビークロスはオーナーが整備書を
すべて揃えて持っていて下さったので何とかなりましたが
普通は持ってないと思います。
(いや、ISUZU乗りは漏れなく持っているのかも・・・)
当店でもご期待に沿えない場合もありますので、その際はご容赦下さい。