先日のブログでPS13 シルビアをヘッドガスケット交換して
LINK G4Xプラグインによるセッティングに備えてます。とお伝えしましたが
急遽ZC33S後期スイフトスポーツがダイナパックに載ってます。
PS13 シルビアも
順調に作業は進んでいて、すでにヘッドやカムカバーは元に戻され
タービン側も復元できているので、後はインマニ側を装着すればLINKの埋設に移行します。
なので、もうすぐダイナパックに載せる予定なのですが
先週末に
「8月8日にあるイベントに間に合うなら現車セッティングをお願いしたい」
と言う趣旨の問い合わせがあり
内容を聞くと、すでに他店でECUチューンを施工したものの
地元の幸田サーキットで、ストレートエンドのトップスピードがまったく上がらず
どうにも遅いので、再セッティングを検討しているとの事。
週の前半であればダイナパックが開いている旨を伝えると
是非
と言う事になり、急遽今週の前半を使ってセッティングする事になった流れです。
現状のECUは当初の施工店でノーマルに戻したと言う事だったので
まずはリミッターを探ってみると、確かにノーマルECUで設定された速度で有効になります。
続いてパワーチェックを行ったのですが・・・
ん~。ちゃんとノーマルデーターに戻っていないのでしょうか?
一般的にマフラー交換をしたノーマルECUのZC33S(上側のグラフ)に対して
今回のZC33Sは下のグラフの様に4200rpm辺りで大きな谷が出ます。
最低の1本を取り出したわけでなく、何本回しても同じ場所で同じ谷が出来るのは
重なったグラフを見れば分かると思います。
ここで考えられる理由は2つ
ECUチューンの施工店でノーマルに完全に復帰出来ていない
or
T社のこのマフラー。
音を聴いていても明らかに抜けの悪い音です。
ただ、オーナーの希望でこのマフラーを替えることは選択肢に無いとの事だったので
ECUセッティングを始めました。
セッティングにより4200rpmの谷は無くなりましたが
5000rpm以降のパワーダウンがより顕著になりました。
マフラーの抜けの悪さが手伝って、高回転域での排気バックが起こりノッキングを誘発
感知したノックセンサーが点火時期の遅角を命令しパワーダウン。
こう推測出来ます。
パワーバンドを、なるべく長くとろうと試みましたが
そうするとどうしてもピークのパワーが伸びません。
オーナーの意向は「現状の仕様でとにかく速く!」との事だったので
5000rpm以降は捨てて184ps トルク33.2kと言う内容にしました。
入庫時から比べると40ps&トルク6.5kのアップデートなので
かなりの加速差を体感出来ると思います。
ZC33Sのスイフトスポーツ後期は、まだECUデーターの解析が追いついていないお店もある様で
適当に弄って、ノーマルより遅くなると言う事もある様です。
そしてノーマルに戻す事にも失敗したのか、ノーマル以下のパワーにダウンさせてリターン。
これではあまりにもお粗末な対応で、サーキットでのタイムアップは全く出来なかったそうです。
サーキットを走り慣れたこの車両のオーナーは
実は東海では超有名なタイムアタッカーです。
クルマは異なりますが、スパ西浦で長年トップランカーだったあの方です。
今回ご縁があって、この方のタイムアタックをお手伝いする事になりましたが
こう言う方々にも、当店の名前と実績が伝わっている事に感謝感激です。
ZC33Sも吊るしのデーター入力と言うECUチューンは一段落して
当店では現車合わせセッティングが主流になっています。
タービン交換車両のセットアップはもちろん
純正タービンによるハイブースト仕様も大人気のメニューです。
ZC33S スイフトスポーツのECUチューンは前期も後期も当店にお任せください。