ZC33S 後期タービン交換車両のECUセッティング完成!

先日のブログで点火時期遅角によるパワーダウンを訴えた

ZC33S 後期スイフトスポーツから

容疑者扱いされたトラストのインタークーラーを取り外し

在庫で持っていた後期純正インタークーラーを装着し

テスト!

点火時期、変わりません・・・。

なんど回しても

トラストインタークーラーの時と同じように途中でガクっと落ちてしまいます。

過去にタービン交換車両にてノーマルインタークーラーの

セッティングした事は何度もありますが、もっと点火時期上がります。

 

と言う事はトラストのインタークーラーが原因で点火時期が落ちる訳じゃないですね。

疑って、すみませんでした。ごめんなさい。

 

ん~、じゃあ何が原因?

 

ノッキングが出ない位置まで点火時期を下げ

それ以外の部分を

セッティングして行くと

184ps トルク32.5kまではパワーアップしますが

タービン交換車の現車セッティング車両としては低い数字ですね。

 

やはり点火時期を進めることでノッキングが発生し

そのノッキングが収まるまでECUが自動で点火時期を遅らせるのが

パワーグラフがおかしくなる原因で間違いなさそうです。

 

この時点でECUの書き換え回数もかなりの数になってますが

これだ!と言う解決には至らず、頭を切り替えます。

 

次に思い当たるのは、入れたガソリンのオクタン値が低いと言う話。

オーナーに聞いてみると、間違いなくハイオクを入れた物の

当店に向う際、高速道路を岡崎インターで降りて、国道1号線沿いにある

微妙な感じのガソリンスタンドで満タン給油してしまったとの事。

 

悩むより動いた方が早いので

疑惑のガソリンを全部抜きます。

これがかなり大変な作業です。

スタンドの皆さん、お願いですから燃料の入れ間違いは絶対に無しで!

 

いつもセッティングをする際に給油するガソリンスタンドでガソリンを補充し

再度パワーチェック

おっ!遅角ポイントが少し遅れた!!

オレンジはブーストの推移グラフで、ブーストはしっかり掛けていますが

ノッキングによる点火遅角のポイントが5300rpm以降にズれ

遅角量も少し減っています。

ただ、完全に遅角が無くなった訳では無く

点火時期そのものはHKSのインタークーラー装着時に比べると全体的に低いです。

 

そこで、名誉挽回

トラストのインタークーラーを再装着して

セッティングを再開!

HKSインタークーラー程の点火時期までは上がらないものの

208ps トルク35.9kまでは上昇。

5300rpm以降のパワードロップも当初入っていたガソリンに比べれば

かなり少なくなりました。

 

点火時期遅角の原因は完全に払拭出来たわけではありませんが

タービン交換車両としての一般的な数字は出力出来たので

この辺りを落とし所として、セッティング完了です。

一筋縄では行きませんでしたが、オーナーの協力もあり

なんとか納得できるレベルにまで持っていく事が出来ました。

 

ZC33Sのチューニングも各社のパーツが出揃って、選り取り見取りな感がありますが

相性の良いパーツと言う物は経験が無いと判断できません。

 

これからZC33Sをチューニングしたい!と言うオーナーの皆さん

NGなパーツを買ってしまう前に、是非ご相談ください。

実績に基づいたパーツチョイスをさせて頂きます。

 

ZC33Sでは実績の高い

HKS製インタークーラー

セーフティーパッケージ装着車両用の在庫、有ります。

いまならすぐに装着出来てECUチューンまで出来るかも・・・です。