GRB インプレッサ G30-660タービンにてセッティング完了?

年末に仮納車を目指して作製していた

GRB インプレッサですが、加圧式LLCリザーブタンクからの水漏れ発覚で納車を断念

 

もともと慣らし運転はオーナーに行ってもらう予定でしたが

去年内に納車出来なかった事もあり、年始の最初の週に

ダイナパックを使って当店にて慣らし運転を。

 

慣らし運転後、エンジンオイルやフィルターを交換し

エンジン音からの雑味も無くなりました。

ハイチューンドエンジンですがかなり安定したアイドリングです。

 

電動スロットル車両ですが、AVCSを含めLINKのプラグインG4+にて制御しています。

プラグインとは言っても、国内モデルのGRBとはカプラーがまるで違ったので

装着出来るカプラーを探して、配線はすべて繋ぎ変えてます・・・。

 

海外モデルのEJ25エンジンはインテークにはAVCS(VVTI)が装着されていますが

EX側がAVCSレスですので、EJ20のDUAL AVCSを可動させるには

EX側のカムポジション信号や稼働用ソレノイドの配線を新たに組まなければいけません。

しかも左右に分かれているのでAUXの数やデジタル入力の数等、結構ギリギリ。

 

ヘルプに準備されていたカムポジションオフセット値を入れても、カムの位相が同期エラーになるので

実測で測ったら25度もズレてる・・・。

そりゃエラーになるわ。

 

実測値をオフセット値として入力すると

EX側のAVCSも無事、目標値に向かって動くようになりました。

 

文章で書くと簡単に終わりますし

興味ない人にとっては「ふ~ん」て感じでしょうが

この作業、結構知識と技術がいるんですよ。笑

 

EX側のAVCSが動くようになったので、IN側のAVCSセッティングのみと

EX側も行った場合の比較をして見ました。

緑の破線が、なんとなくIN側のAVCSの数値を入力した時のグラフ

グレーがIN側AVCSをちゃんとセッティングした後のグラフ

そしてピンクのグラフがEX側のAVCSをセッティングした後のグラフです。

 

いずれも

ブーストは0.65kですので、ブースト上昇によるパワー上昇ではないです。

単純にEX側のAVCSのセッティングだけで40ps以上のパワーアップと

トルクの立ち上がりが、これだけ異なるんです。

 

たまに「EX側のバルタイ弄ったって、大してして変わんねーよ。」と言う

昔ながらのチューナーが居ますが、きっと比較したことが無いんでしょうね。

 

さて、これで叩き台は出来上がったので

ブーストを上げながらセッティングを進めて行きますが

続きはまた明日。