先日のブログでは、さらっと触れられるだけだった
CT9A ランエボ8ですが、失火の原因は
プラグホールへの雨水の侵入でした。
1番がこっぴどく浸食されており、接触不良を起こしていたんでしょうね。
特に社外のボンネット等に交換されている車両では
エアダクトの位置がプラグホール直上になる事が多く
雨除けのプレートレベルでは雨水の侵入を防ぐ事が出来ない場合が多いです。
プラグコードにも水が入らない様な若干の侵入防止策がとられていますが
普段あまり乗らない車両だと、雨水が乾き切らずにエンジンを始動して
プラグホール内の圧力が上昇。
その後のエンジンストップでプラグホール内の温度が下がり
圧力が低下する際に周りにある雨水と言うか水分を吸収してしまう事があります。
塵も積もれば・・・現象で、数年レベルの蓄積で
プラグホールはビッショビショと言う事は稀にある不具合原因です。
ホール内に溜まった水分をエアブローですべて吹き飛ばしてから
プラグを外して見ました。 左から1~4番です。
1番は接触不良による失火が酷かったのか、すでにくすぶってしまっています。
ダイレクトイグニッションが挿入される2番と4番はほぼ問題が無い物の
プラグコードが挿さる3番には水分が侵入していた痕跡が見受けられますね。
プラグの金属部分が錆びてます。
プラグ&プラグコードの接触部分が融解していたため
両方とも新品に交換して試運転して見た所、失火症状は皆無に!
ただ
アクセル全開でブーストがフルブーストになる直前にAFRがやたらと薄いと言う症状が・・・。
制御にはAPEXのパワーFCが装着されているのですが、簡易燃料増量モードで
全般的に30%の燃料増量を行って、この結果です。
フルブースト手前でAFR16台とか心臓に悪い数字ですが
この症状、常に出る訳ではなく、たまに出ます・・・。
インジェクターや燃料ポンプにトラブルがあれば
常用的にAFRがおかしくなる事が多いので
今回の症状だとパワーFCがおかしいか
HKSのバルコンを制御しているバルタイコントローラーが逝きかけてるか。
いずれの制御ユニットも、すでに15年近く使ってきたものだと思うので
そろそろ逝ってしまったとしても、しょうがないお年頃だとは思います。
判断をオーナーに委ねる為、一度納車して
制御系を刷新するのかの判断を待ちたいと思います。