VAG WRX-S4は年末に起こったいくつかのトラブルを乗り越えて
なんとかダイナパックへ
とは言っても
すんなり載った訳ではなく・・・。
画像よりお察し下さい。
さて再度このクルマの仕様を説明しますと
エンジンはノーマルのFA20ターボで、タービンを
AVO-JAPANのタービンキットに交換。
それに伴ってサクションとターボパイプもAVO-JAPAN製に交換した上で車載したのですが
純正のブローバイパイプがターボパイプで行き場をふさがれてしまい
パイプを加工して耐油ホースが挿せるようにした上で
ホースに変換して、延長して、ようやく所定の場所に接続。
アンダーカバーを付ければ
タービンからのオイルを一時的に貯めて置くタンクに挿さるホースと
アンダーカバーの遮熱板がガチ当たりしたので、加工と
スペーサーで逃がして装着。
メーカーのHPを見ても「ポン付け」とは書かれていないので
致し方ない部分ではあるかもしれませんが、今後装着を考えている
レヴォーグ&S4オーナーの為の情報漏洩です。
メーカー曰く
「このアップグレードしたターボキット装着により
低回転からの群を抜く加速力で一味ちがった体感をしてみてください。」
との事ですが、その性能はどうなんでしょうか?
5年ほど前に同型エンジンを積んだVMGレヴォーグのセッティングを行った際
ノーマル時のパワーチェックデーターが保存してあったので
今回のVAG WRX-S4のタービン交換直後ECUノーマルでの比較をどうぞ。
・・・。
どっちのグラフがどっちだと思いますか?
残念ながら赤いグラフがVMGレヴォーグのノーマルで
ピンク色がタービン交換後のVAG WRX-S4です。
残念ながら低回転からの群を抜く加速力は・・・。
まあ、まあ、あくまでECUノーマルですからね!
結果的には
325ps トルク40.8kまで出力出来ました。
緑の破線は
ECUセッティングに使用したHKSのフラッシュエディターにインストールされている
PHASE2と言うデーターにてパワーチェックした際のグラフです。
あまりパワーやトルクを揚げるとVAGはATが壊れます。
もう時効だと思うので白状しますが
このブログに登場するWRX-S4は、ECUチューン後ATが壊れ
新品のATに載せ替えて修理後スピードリミッターだけをカットしてテストした所
190k付近で再度ATがぶっ壊れました・・・。
「こんな事でATが壊れるクルマなんかいらん!」
と言う事でオーナーはこのS4を手放してゴルフRを買われました・・・。
VAG、VMGのアプライドBのATは兎に角脆弱で
ちょっとしたことですぐに壊れてしまい、ディーラーでも問題視していたそうです。
なのでアプライドC以降のATは若干の対策が施され今に至る。みたいな。
逆にアプライドAは壊れないんですけどね。
話しがちょっと逸れましたが、対策はしてあると言う物の
もともとATの耐荷重が大きい訳ではないVAGやVMGで
パワーを絞り出す事を考えると、ATを消耗品と考える?か??ですかね。
どちらにしてもノーマルタービンでは300ps前後までしか出ない所
320psを超えたのはタービン交換の効果ですね。
今回はひとまずこれぐらいのパワーに落ち着かせ
これ以上を望むのであれば、社外のブーストコントローラーで更なるブーストを!
多分AT壊れるけど。