R35 GT-R MY2013 TD06SHタービン仕様 ダイナパックセッティング完成

先日のブログでダイナパックに載せるまでの経緯をアップした

R35 GT-R MY2013モデル

 

HKSの新型ブーストコントローラー

 

EVC7を使ってブーストコントロールして行きます。

 

ブーコンの配線は後から移設する事も視野に入れ

カプラーを使って結線。

 

ブーストセッティング自体はPCを繋いで

回転とスロットル開度に応じて3Dで行いますが

まずは基本値の入力を行いブーストの確認をする為

ブーコンOFFでのブーストチェックで・・・

 

え~~~

ブーコンOFFで1.2k越え!!!

慌ててアクセルOFFしましたが、何故???

 

結果から言うとウェストゲートの

製作上の誤差?なのか、バリでもあったのか

バルブが途中で引っ掛かってしまっていて、完全Open出来ずにブースト徐々上がりみたいな・・・。

 

何度かこねくり回してから再チャレンジすると

ブースト0.4k付近で落ち着くようになってくれました。

ん~、どうなんでしょこのゲート・・・。

ひとまず要経過観察と言う事で、ブーストセッティングを様子見がてら進めます。

 

EVC7はEVC6シリーズとは異なりA~Dまで4CHのブーストセッティングが可能です。

OFFと合わせると5種類のブースト設定ですね。

単純なDuty入力だけでもそこそこ安定している様に見えますが

回転とスロットルをそれぞれの軸にして3Dマップを造ると

立ち上がりを速くさせて、ブーストそのものを安定させることが出来ます。

Dutyのみの時のグラフを破線にして重ねてあります。

スパっと上がって、その後ビタっと安定してますよね。

 

今まで使ってきたアフターのブーストコントローラーで

ここまでビシっと決まるのはHKSのEVC6&7シリーズのみですね。

フルコンでブーストPIDセッティングすれば話は別ですが・・・

 

他メーカーでもマップ制御をOPで付けれる物がありましたが

アホ過ぎて使い物になりませんでした。笑

 

 

話を少し巻き戻して、TD06SHと言うタービンキットの話を少々

トラストのHPを検索して

TD06SH 20Gのターボキットを検索すると、こんな感じの説明が出てきます。

 

画像のゲートと実際にキットに入っているこのゲート

全然違いますし

エキマニや遮熱板もリニューアルされてます。

画像、差し替えればいいのに・・・。

 

そして

このグラフを見て下さい。

赤いグラフは以前当店にてTD06SH 20Gタービンを装着したR35でブースト1.2k掛けた

水色のグラフは今回のTD06SH 20Gタービンでブースト1.2k掛けた時のグラフです。

ブーストの立ち上がり方がまるで違いますよね。

このブーストでのトルクとパワーがこのグラフになるのですが

同じTD06SH 20Gタービンとは思えない様な違いです。

 

メーカー側の人間ではないので詳しい事は知りませんが

組み合わせる排気系やタービンエキゾースト側に手を入れて

より低回転からブーストが立ち上がる様にリニューアルしているのではないでしょうか?

その分、同じブーストでのパワーの出方は少々落ち込んでいます。

っが、そんな部分はセッティングでどうにでもなる話で

特筆すべきは3000rpm辺りのでトルクの違いです。

 

今までTD06SHと言うと、設計が古い、立ち上がりが遅い

ブースト掛けないとパワー出ない、結局一昔前のタービンだよね。

って言う評価が多かったと思うのですが、上のグラフを見ると満更でもないですよ。

 

っで、本セッティング後の結果報告

最大ブースト1.2kは守った状態で

737ps トルクは94.7kです。

破線が旧規格のTD06SHですが2000rpmや3000rpm付近で圧倒的なトルクの違いです。

 

MY2007 GT-Rでマフラーを交換しただけのクルマと比較しても

低速トルクで負けるどころか、全領域で圧倒的な勝ち!ですね。

 

EVC7でビシっと制御したブーストは

こんな感じで

各ブーストに対応したパワーとトルクです。

ブーストOFFでこそ440psとかなり大人しめですが

ブーストA 0.8kでは600ps近くを発揮します。

 

更に今回はマルチマップと言う機能を組み込んで

同じブースト設定でも

フルパワー、ミドルパワー、ローパワーの3設定にプラスして

ECOモードまで作って、高速道路巡航時の燃費確保まで出来ています。

ブースト1.2k時 フルパワーでは737psですが

ミドルパワーでは720ps ローパワーでは700psまで落とす事で

エンジンの安全マージンを増やしてあげることが出来ます。

 

ブーストが5種類 マップが3種類あるので15種類の最大出力変更と

ECOマップまで入れれば16種類の中からステージに合わせたデーターを選択可能です。

 

エンジンに手を入れればブーストを2.0k近くまで上げることで

900ps近くまでは出力出来るでしょうが、駆動系も含めて

そのステージに行くのはもう少し先の話になります。

 

ダイナパックによるセッティングが完了したので

続いては実走セッティングの為

アンダーパネルやインナーライナーなどを装着して行きます。