はい、表題からも察することが出来ると思いますが3日連続GRヤリスネタです。
GRヤリスオーナーではない皆さん、すいません・・・。
11月の終わりにですね、まだGRヤリス用STEP2で藻掻いていた頃
なにを思ったか、STEP1-Rと言うデーターの開発を思いつき
開発車両を募集しました。
っで、先週末NDロードスターのダイナパックセッティングが終わり
このGRヤリスがダイナパックに載せられましたが
これこそがSTEP1-Rの開発車両です!
マフラーが社外品でしたので、デモカーから外した
ノーマルマフラーに交換し、プラグ以外はノーマルと言う状態から
セッティングを開始しました。
STEP1を発売した時に比べれば、今は情報の引き出しの数が違います。
あーなればコレ!、こーなればアレ!!みたいに
色んなシュチュエーションを考えて、データーを構築して行きます。
今回のSTEP1-Rのコンセプトは、なるべく社外パーツに頼らないデーターです。
その為、ブーストを極限まで上げる!と言う手法は使えません。
ブーストを上げればその分排気流量が極端に増え、ノーマルの排気系では追いつかなくなります。
ブーストを上げずにパワーを上げるには・・・?
まあ、色々なアプローチが有りますので、チューナーの皆さん頑張って下さい。
STEP1では意味の分からなかったマップやSTEP2を造ったからこそ理解できた各制御
それらをなんとか純正補機類の容量内にまとめて
340.9ps トルク48.1kと言う数字が出ました!
点線はノーマルGRヤリスのパワーグラフです。
3000~4000のトルク差、圧倒的じゃ無いですか?
5000rpm以降のパワーの上がり方、うっとりしませんか?
これ、プラグ以外すべてノーマル状態で成し遂げてます。
すでに車両は一度
ダイナパックから降ろして・・・
あ~どれが開発車両か分かりにくいですね・・・。
毎日だいたいこんな感じです。
実走でのLOG取得を行い、傾向と対策を練ってますが
触媒がノーマルのまま、高回転高負荷を連続使用すると例の数字が落ちますね。
街乗りでの使用がほとんど、たまにスパーンって全開にするだけなら大丈夫ですが
サーキット走行やジムカーナ等での使用は、ノーマル触媒では厳しそうですね。
ゴールする頃にはパワーダウン・・・みたいな。
でもまあダイナパックみたいな負荷の塊のようなシュチュエーションでも
ノッキングを発生させる事も無く回り切ったので、それもまた事実です。
これから開発車両は高速道路でのテストを経て
触媒をレボリューション製キャタライザーに変更。
再度ダイナパックに載せられてパワーチェックを行い、その効果を検証します。
最後に、とあるメーカーから頼まれたパーツをテストし
結果が良ければ採用しますが・・・ダメならお蔵入りです。
さて、ノーマル状態のGXPA16 GRヤリスにてテストが進んでいるSTEP1-Rですが
モニターを20台限定で募集します。
STEP1がすでにインストールされている車両でも
そうでない車両でも、どちらでも募集出来ますが
HKS製インタークーラーが導入されている車両はSTEP1-R、NGです。
ここにGRヤリス用ECUの難しさがあるんです・・・。
ここで少々、Step1-Rの特性説明を。
Step1-Rは基本的にStep1を上回る、高回転域のパワーアップを重視したセッティングになっています。
街乗りで低回転高負荷からそのまま高回転までブーストを維持するようなセッティングにはしておらず
キッチリと7000rpm付近まで回し切ってシフトアップした時に
最大のパワーが出るようなセッティング内容です。
その為、5速や6速で低回転からアクセルを全開にして
低回転高負荷にさらされるとブーストターゲットエラーを学習し
通称、お仕置きモードに入ります。
お仕置きモードに入りますと、それまで最大ブーストが1.8k前後掛かっていた物が
ブースト1.0~1.2kぐらいまで落とされてしまいます。
具体的には5速や6速で2000rpm付近からアクセル全開にし
そのままアクセル全開を続け4000rpmや5000rpmまで回して行きますと
その時はブーストが1.6~1.8kぐらいまで掛かりますが
踏みなおした際のブーストが1.0k付近で固定されてしまいます。
これは一時的なお仕置きですので、IG-OFFにして再度エンジンをかけ直せば治ります。
なのでStep1-RをインストールしたGRヤリスでは
ハイギヤでの低回転高負荷域からのアクセル全開は御法度となります。
Step2 ではこう言った症状は出ません。
それにはインタークーラーとの兼ね合いが有るのですが、それを買いてしまうと
ライバルさんに真似されてしまうので・・
インタークーラーはGRヤリスを速くするうえで大切なファクターの一つですが
Step1-Rですとノーマルインタークーラー
もしくはノーマルに準じた性能しかないインタークーラー
(そんなの交換する意味がないですが・・・)
を装着している車両が対象となります。
あとはエアフロが狂っちゃうような剥き出しインテークとか
エンジンチェックランプが点灯しちゃう様な社外キャタライザーとか
エンジンに良い影響を及ぼさない様な社外パーツは
付いていない方が良いですね。
開発車両を募集する際、STEP1-Rは32万円で発売する予定と書きましたが
すいません。
32万じゃ足りないです。
それだけ色んな情報を駆使して造ってます。
一般販売時は多分STEP2と同じ35万円になると思います。
えっ?同じなの!?って思うかもしれませんが
STEP2みたいに装着必須パーツが少ないのでトータルではずいぶん安くなります。
それにSTEP2とはまた異なるデーターアプローチをしてますので
ディーラーでOBDに診断機を繋げられた際、かなり優秀なメカニックでも
その場で書き換え履歴を判断するのは難しいと思います。
LOGを調べられたら一発でバレますが、これはSTEP1でも同じです。
20台のモニター参加者の皆さんには
35万円定価となる予定のデーター代を30万円にて提供します。
データー代の他にECUアップライドライセンス(ディーラー対策済)25000円
(これは最初の1回のみ必要で、以後の書き換えには必要ありません。)
インストール&初期学習代30000円が必要となります。(税別)
STEP1がすでに導入されているユーザーの皆さんにはステップアップ価格を設定しています。
個別にお問い合わせ下さい。
開発車両は出来るだけ年内には完成させて
来年早々STEP1-Rのインストールが出来るようなスケジュールで動きたいと思ってます。
さあ、20台限定ですよ!
・・・STEP2をインストールした皆さん、ちょっとドキドキしてます?
もしかしてSTEP1-Rの方が良かったんじゃないか?・・・
安心して下さい!
今日も1台、STEP2をインストールして、初期学習で
過去最高の24.1と言う例の数字を叩き出した車両が有りましたが
STEP1-Rに比べても、圧倒的に速いです!
STEP1-Rの開発車両と整ったSTEP2車両の両方に乗り比べられるが故の断言です。
整ったSTEP2は圧倒的に速い!!
整ってないSTEP2は・・・、整えましょう。