スパ西浦モーターパークと言うサーキットが愛知県蒲郡市になります。
店としては黒86@ビークルフィールドで、オールクラスのベストタイムを狙っているサーキットなのですが
近隣住民への配慮の為、走行中の走行騒音が95db以上のクルマは走行出来ません。
黒86も試行錯誤して何とか基準値を超えない仕様にしています。
っが、排気量の大きいR35 GT-Rの場合、ノーマル車両で95dbをギリギリ下回るそうです。
マフラーを社外にして、音がちょっとでも大きくなったら
スパ西を走行する事は諦めなくてはならないのがR35 オーナーの定め?
ノーマル車両が走行騒音ギリギリなんて、全く知らずに
デモカーのR35では2枠も全開走行を繰り返し、なんのお咎めも受けなかったので
デモカーよりもはるかに静かなこのR35が騒音規制に引っ掛かるとは全く想像もしていませんでした。
っがダメなものはダメらしいので、1回目の対策を施してチャレンジした物のあえなく撃沈・・・
スパ西浦モーターパークを管理運営する伊藤レーシングさんに
スパ西を走行出来るマフラー製作をお願いするも
SPEC-Vのチタンマフラーを製造した兼ね合いで
R35用のマフラーを造る事は出来ないと言われてしまい・・・
自分たちでやるしかないか~と、純正マフラーの設計や製造を行っている人達に色々とアドバイスを仰ぎました。
こんな感じだったリアフェイスが
マフラーレスになりました。
まあ、マフラーを無くしたわけではありませんが、今時のハイブリッド車両の様に
まずは排気管の向きを変更し、排気音が車両後方から響かないようにしてあります。
さらに排気騒音の種類が爆発音だと言う指摘を受け
爆発音を抑えるにはマフラーの内圧を上げるような対策が必要とも教えてもらいました。
しかし内圧を高めすぎてしまうと今度は気流音が大きくなり、デシベル計的には測定音量が出てしまうので
どんな手法でどのレベルまでマフラーの内圧を高めるかを検討して
マフラーそのものを大胆にリニューアル!
二つの排気管の向きも微妙に変えて同じ周波数帯の音が
音を消すと言う効果も得られるように出口を作製してあるので
測定器のマイクに音が届かないようにしただけのマフラーとは根本的な仕組みが違います。
その結果
ここまで走行騒音を落とす事が出来ました。
クルマを見なければ、MAX900psオーバーのR35が通り過ぎて行ったなんて分からないレベルです。
最終的にはサーキット運営側の判断になりますが、ここまで落とせば多分大丈夫なのではないかと・・・。
様々なアドバイスをして下さった、関係各所の皆様
本当にありがとうございました。