実走行でも驚異的な加速力を見せつけたECR33 GTX3071Rタービン車両ですが
アイドルのコントロールは純正ECU
そしてA/Fフィードバックは行っていない状況でした。
そこで今回
イノベートのA/F計を常設し
A/F出力をVproに入力しフィードバックを有効にしました。
AFRのグランドオフセットを防ぐため、配線は単線ではなく複線結線します。
そして
A/FユニットにPCを繋いでAFR出力の値をプログラムし
HKSの基準値に合わせます。
その後Vpro上のAFRと
モニターメーターの値がズレていない事を
確認してからA/Fフィードバックの設定を
ONにして行きます。
さらにどの領域の、どういったタイミングでフィードバックを入れるか
なども細かく設定して、最後は実走しながら詰めて行きます。
Vpro3.4ですと
A/Fフィードバック補正MAX値と言う設定が変更でき下限、上限を
任意に仕切れますが、Vpro3.3までは
下限、上限が+-10%と固定されているので、この数値の中で目標空燃比になるようにしなくてはなりません。
その為にもベースの噴射時間をしっかり合わせておく必要があります。
A/Fフィードバックの設定があらかた終わったら
アイドルコントロールの設定も行います。
アイドルコントロールをVproで行うためには、AACバルブへの物理的な配線処理と
Vpro本体のジャンパー設定をソレノイドバルブ仕様に変更させる必要があります。
その後、アイドルをコントロールするバルブの種類や周波数
エアコンON時の補正値やダッシュポットなど色々な項目が関係してきます。
数字を細かく変えては実際にエアコンをON・OFFして見たりアクセルを軽くあおって見たりと
結構地味な作業を飽きずに繰り返す必要がありますが、バチっと決まるとハイカム、ハイチューンのエンジンでも
始動を含めかなりスムーズにアイドルが安定する様になります。
今回はこれらの設定をオーナーの前で行い、実際に走ってもらってビフォーアフターを体験してもらいました。
かなりのハイカムを導入し、攻め込んだオーバーラップのバルタイ設定の為
(純正NVCSは取っ払って、NVCSレス仕様です。)
今まではシュチュエーションによってはエンジンストールやハンチングなどが発症していましたが
エアコンのマグネットクラッチがON OFFを繰り返しても
アイドル回転がなるべくラフらない領域レベルにはなりました。
パワーやトルクには関係ない部分ですが、こう言う地味な部分のセッティングも行っています。