ケミカルウッドでの削り出し品を仮固定した画像は
以前のブログでも紹介しましたし
カーボン成形した下面の取り付け風景はnoteに載せたりしていましたが
今回は製品製造工程と全く同じ方法でラインオフされた
出来立てホヤホヤ1本目のリアウイングを
単体にて初お披露目です。
3D形状で非常に凝った形の造りなのですが、その拘りは細部にまで到り
後ろから見るとこんな感じで、特に後端部分は
かなり鋭くエッジを効かせています。
最翼端もスパっと空気を切り裂いていくように
緩やかな曲面と
前端の鋭さを共有させてます。
ステーへの取り付けは
ナットを埋め込んでありますので、比較的簡単に誰でもDIY装着出来ると思います。
取り付け面の形状や剛性にも拘って
しっかりとしたダウンフォースが受け止められるようにしています。
今回はインフュージョン製法と呼ばれる製法で作製し
高強度ながらも軽量になるように気を使いました。
インフュージョン製法とはエアロを真空に出来るパックの中に入れ
バキュームポンプで真空引きしながら硬化溶剤を流し込む製法です。
真空にしてから溶剤を流し込むので
カーボン繊維の細かい隙間にまんべんなく硬化溶剤が染み渡りしっかりとした剛性が出つつ
余分な硬化溶剤は吸い抜いてしまうので重量を大幅に抑える事が出来ます。
その反面真空引きに耐えるしっかりとした成形型を精巧に造らなければならないので
形状によっては型をNCで切削加工すると言う開発コストが必要となり
真空窯で焼き固めるドライカーボン製に比べても
大きさや形よっては、そこまで変わらないような費用が掛かる事もある程です。
しかし、その甲斐あって、リアスポイラーの重量は
バネばかり測定で
何と1.6kg!
名だたるパーツメーカーのFL5用ドライカーボン製リアウイングが
2.0kℊをなかなか切らない中
1.6kgは非常に軽量だと思います。
ちなみに
純正リアスポイラーは
3.2kg!!
比較すると今回作製したリアスポイラーは純正の半分の重さで
如何に軽量に造られているのか わかって頂けると思います。
これがFL5 シビックタイプR用VFオリジナルリアスポイラー
表裏カーボン高強度軽量仕様と呼ばれるタイプになります。
諸々の調整がありまして、最終的な価格は
178000円(税別、送料別、取り付け工賃別)
になりまして、様々な要望もあってクリア塗装は行われていません。
先行予約して頂いた皆さんには、まだ詳細の分からない内から注文して頂いたお礼として
無償でクリア塗装したスポイラーをお届けいたします。
先行予約分に関しては、おおよそ3月末頃までには完成して来ると思います。
ご注文頂いた皆さん、もう少々お待ちください。
今後、お買い求めいただける方には別途18000円にてクリア塗装を
38000円にてソリッドカラー塗装を施工させて頂きます。
もちろん塗装は自分で行うので、素地のまま送って欲しいと言う要望にもお応えいたします。
ある程度時間が経ちましたら
表のみカーボン繊維で下面はFRPを使用した
表カーボンコスパ仕様(仮称)と呼ばれる安価版を造る予定もありますが
日程や販売予定時期、価格は一切不明ですし、予定は未定です。笑
・・・そして・・・
表裏カーボン高強度軽量仕様とは
形状が一緒でも
中身が違う
コンペティションモデルと言う物を特別に造って見ました!!
形状的には細部に至るまで
全く一緒なのですが
1/100秒を競うコンペティションカーの為に
内部の軽量化を経て
1.2kg!
と表裏カーボン高強度軽量仕様に比べ更に400g軽く仕上げています。
その差、たったの400gされど400gです。
400gのステーキを食べたら結構おなかいっぱいになりますよ・・・。
手で持ち比べれば、その差は歴然でして
それを体感して頂くためにも11th_CIVIC_Owner’s_Clubが主催する
4/21のオフ会に参加させて頂きます。
当日はデモカーに実際にオリジナルリアスポイラーのコンペティションモデルを装着しつつも
それとは別に表裏カーボン高強度軽量仕様とコンペティションモデルの
2つリアスポイラーを展示して、手で持ってその軽さの違いを体感して頂きたいと思っています。
とは言ってもこの400gの軽量の為に払われた手間と工夫は想像を絶する物でして
ユーザーの支払う対価は258000円です!(税別、送料別、取り付け工賃別)
この価格と重量差にどれだけの需要があるかは分かりませんが
出来る限りの技術で軽量化を施した
FL5 シビックタイプR用VFオリジナルリアスポイラー
コンペティションモデル
一見の価値はあると思います。
オフ会参加予定の皆さんは是非弊社ブースにお立ち寄り下さい。
こんな感じで新型車種のパーツ開発にも積極的に携わっていますが
note側では対照的な平成初期の日産車で
ABSからフルードが漏れて車検に通らないと言う問題に対峙しています。