FK8 シビックタイプR 後期車両 ダイナパックによる各検証&Step3-R GEN2セッティング完了!

先日のブログでFK8 シビックタイプRでも

排気効率がまったく考えられていないマフラーが存在する事を紹介しましたが

結構な反響がありまして・・・。

良かれと思ってうん十万円払って買ったマフラーが純正よりダメだったなんて事、悔しいですからね。

マフラーの交換だけで343psが360ps トルクは47.6kが48.7kへアップデートされたFK8の後期車両。

 

実はFK8にも前期、中期、後期と言う種別がありまして、車検証の型式が6BAで始まるFK8は

一般的に後期と呼ばれ、排気系パーツの品番が前期&中期とは異なります。

 

世の中の情報的には後期の方が6BA基準に対応させる為、排気の効率は悪くなっていると聞きますが

その辺りの検証も兼ねて

ダイナパックを回して行きました。

 

まずはマフラーをHKS製に交換した後、ECUをノーマルから既存のStep3-Rに書き換えてパワーチェック

入庫時の343psに比べれば407psと64psほど上がっていますし

トルクも64.6kと悪くはないのですが

前期FK8にStep3-Rをインストールすると大体420psを超えて行きます。

10馬力強の差が見受けられますね。

 

前期&中期と後期のエキゾーストは見た目にも相違があり

特に触媒に関しては色々と情報が行き交ってますので

その辺りの変更が排気効率を下げていると思われます。

同じデーターをインストールしていても実ブーストが後期の方が低く出ます。

 

続いて今度はこの状態から

ノーマルインタークーラーを撤去して

(どうでも良いけどマーレー製なんですね、純正インタークーラー)

HKS製インタークーラーに

交換して行きます。

冷却効率と圧力損失の両方を考えてバランスよく仕上げられていますが

ノーマルのFK8に装着しても、あまり大きな差が出ないので・・・。

世の中からはちょっと敬遠されがちなHKS製インタークーラー。

こんな感じの差が出ました!

ピンクの破線がStep3-R+HKSマフラーのみで

水色がStep3-R+HKSマフラー+HKSインタークーラーです。

 

最大トルクは1.3k下がりましたが

4000rpm以降からパワー差が出始めて最大値比較でも21psの差が出ました!

ブーストを上げて点火時期もかなり攻めているStep3-Rにおいて

HKSインタークーラーにおける過給吸気温度の下降は

点火時期のリタードを防いで、高回転までしっかりとパワーを追従させます。

 

LOGで点火時期の推移を診ると明らかな違いが見て取れるのですが

そこは企業秘密が絡むので開示は控えます。

 

このことからノーマルECUレベルのブースト圧や点火時期であれば

純正マーレー製インタークーラーが良い仕事をしてくれるお陰で

きちんと吸気温度をキープ出来るものの

ハイブースト&高点火時期を設定されるECUチューンにおいては

純正マーレー製インタークーラーでは役不足という事になりますね。

 

なのでノーマル車両でHKSインタークーラーを装着しても

「違いがイマイチ・・・分からない。」

と言う意見が世の中を一人歩きしてしまったのでしょうね。

 

あとはブーストも上げれていない&点火時期も上げれていない

いわゆるヘッポコチューナー製のECUと組み合わせてもダメですね。

FK8用 HKS製インタークーラーはちゃんとしたECUチューンを行った際に効果を発揮する様です。

 

さて、今回の最大の狙いはStep3-RのGEN2(第二世代)をセットアップすることです。

インタークーラー交換後に合わせてECUのデーターの中から

新たに見つかったパラメーターの数値を変更しながらパワーチェックを繰り返します。

そしてその結果がこのオレンジのグラフになります。

最大トルク発生ポイントを350rpmほど前倒しして

最大パワーは430ps前後を安定して記録出来る様になりました。

 

ここまで来る間に全負荷でのパワーチェックを40本近く行ったので

エンジン自体の熱垂れ発症を懸念し、しばしのインターバルを置いてエンジンを冷却。

吸気周りにバンパーが無い事を懸念して、少々の小細工をしてMAXパワーの記録を試すと

出ました!奇跡の1本!!

442ps トルク65.1kで入庫時とはパワーで99.6ps トルクだと17.5kの差になります。

まあ、でも奇跡の1本なので安定したパワーとなると430ps前後でしょうね。

 

前期車両を使ったStep3-R+HKSインタークーラー仕様だと

過去に452ps トルク67.4kと言う記録があるので

やはり後期車両は前期に比べるとパワーは上げにくい傾向だと思います。

原因は触媒の排気効率が前期&後期に比べて低く、ブーストが上がり切らない事だと推測されます。

 

それでも今までのStep3-Rと今回作製したStep3-R GEN2では

トルクの出方やパワーの伸びに違いが出た事は明らかなので

今後はこのデーターをインストールして行く事になります。

実際に後期車両を使って各検証が出来たのは大きな収穫でした。

 

これからダイナパックからFK8を降ろし、実走行でのフィーリングの確認に移行しますが

POP&BANGの聞こえ具合なども試してみたいと思ってます。

ただ、POP&BANGに関してはその作動条件等を鑑みて

Step3-R GEN2専用のオプションとお考え下さい。

 

FK8 シビックタイプR(後期対応)用 Step3-R GEN2はもうすぐリリース可能です。

是非HKSマフラーとHKS製インタークーラーと組み合わせたうえで

新しいStep3-R GEN2の加速力をあなたのFK8にて体感してください!

 

限定2台に限り、HKS製インタークーラーを特価にてStep3-R GEN2と組み合わせるプランも検討中です。

気になる方は今すぐお問い合わせください。