最終型のSW20 MR2のエンジンがオイル漏れを発生させていて
エンジンを降ろして分解して診たら、思いのほかダメージが大きかった
と言う案件。
腰下をOHするにあたってピストンは交換したかったのですが、純正品は廃版・・・。
アフターパーツ製も基本的には廃版だったのですが
SXE10アルテッツァ用のハイコンプピストンだけは在庫があったので
仮組と計算を行って、この3S-GEでも多少の加工で使えるのでは?という事になり
このハイコンプピストンを主軸に腰下をOHする事になりました。
予算の兼ね合いで、当初はコンロッドやメタル類は
現状の物を再利用する予定でしたが、状態を確認すると
コンロッドはOKでも、メタルは無理・・・。
折角メタル替えるのであれば~とブロックを眺めていると
どうにもシリンダー内壁の状態が気になったので
再ホーニング処理と
最小面研磨を施して、圧縮比は
ワンオフで作製するガスケットで調整。
結局は
コンロッドメタルも
クランクメタルもすべて新品を使いう事になり、加工を施工したブロックに仮組。
すべてのメタルを組み込んだ後に測定し、クリアランスを逆算すると
1か所のみ予想値とは合わない所が出てきたので、メタルを頼み直したのですが
そのサイズだけ欠品&納期未定・・・。
しょうがないので部品を待つ間
ブロックを掃除していると、いたるところで
ボルトの入るねじ山が崩れかけていたので
懸念個所すべてをタップを使って修正しました。
待っていたメタルが入荷したので
ピストン&コンロッドを組み込んで
ひっくり返したらオイルストレーナーとバッフルプレートを装着し
オイルパンハウジングとオイルパン、オイルポンプを装着。
これで腰下は完成です。
サイズ指定して造って貰ったヘッドガスケットを介してヘッドを載せますが
ヘッド側も燃焼室を徹底的に掃除してあります。
ヘッド側はOHはしていませんが、なるべく良い状態で載せたいですからね。
ヘッドを載せてヘッドボルトを規定トルク&指定角度で締め上げたら
今度はカムとカムスプロケットを組んで、タイミングベルトを掛けて行きます。
部品の入荷待ちでなかなか作業が進みませんでしたが、ようやくゴールが見えて来ました。