同じ車両の入庫が重なるのは、この業界あるあるですが、今日は
SW20 MR-2の作業紹介です。
初めて入庫したクルマですが、今まではディーラーでメンテナンスや修理を行ってきたそうです。
ただ、エンジンからのオイル漏れが治りきらずに
「これ以上はもう、うちのディーラーでは治せない。」
と言われてしまった様で、当店に相談して頂けました。
車両の構造的にエンジンを車載したまま修理すると、目の届かない所が多いので
エンジン降ろして
しっかりと目視確認出来る状況にした上で漏れ箇所の特定をして行きます。
ディーラーさんでは前回タイミングベルトやカムシール周りを交換したようですが
タイミングベルトカバー内が、結構オイルで滲んでいましたので
カバーを外して見ると
前回交換時の清掃が十分でなかったのか、カムシールからのオイル漏れの様な放射状の跡はなく
まだらに滲みが残っていただけでした。
VVTIユニットからは若干オイル漏れがあるようです。
オートテンショナーや
オイルポンプは新品に替わっているようですが
この辺りの漏れ跡を診ると結構な量がどこかから漏れ出ているはずです。
邪魔なものを外して確認して行きたいと思います。
同じSW20 MR-2でも
こちらは当店にてカルディナのエンジンを移植したクルマです。
サーキットを走った後に足回りが変な動きをする様になったという事で点検すると
ステアリングギアボックスからの盛大なオイル漏れとガタ
更にはサスペンションの各ボールジョイントのガタが見つかってしまいました。
まずはステアリングギアボックスを
車両から降ろして
リビルト作業するのと同時に、各ボールジョイントを打ち換えて行きます。
新しいクルマに買い替えさせるのがディーラーのお仕事かもしれませんが
気に入ったクルマに長く乗り続けたいと言うオーナーは想像以上に多いです。
きちんと直して、きちんとメンテナンスして、古いクルマでも乗りながら維持する。
これも立派なエコだと思うんですけどね。