1か月ちょっと前のブログにてFL5 シビックタイプRにレーシングプラグを装着したり
ちょっと変わったテストとして、エアフロを制御に使わないDジェトロ仕様の説明をしました。
今までもDジェトロ仕様をテスト的にデモカーに試すことはありましたが
今回はFL5用市販データーとして売って良い物かどうかを判断する為
通勤や中長距離のお出かけ、高速道路での高負荷走行やワインディングでのスポーツ走行等
様々なシュチュエーションにてテストしてました。
実走行にて見えてきたネガな部分を少しづつ取り除いて
最後の確認としてパワーチェックを行いました。
後はたまに問い合わせのある
「HKSのパワーエディターなんですが、御社のデーターと併用しても大丈夫ですか?」
と言う疑問に対する検証も行いました。
どうもHKSさん、FL5用のパワーエディターは、ちょっと張り切りすぎてしまった様で
エラーだかトラブルが発生してしまい、しばらくの間 販売取りやめになってましたね。
なので今回はFK8用のパワーエディターを準備しましたが、取り付けは問題ないです。
ただ、最初から入っているデーターがFK8用はかなりオフセットされてますので
そのままFL5に使うとノッキング カリカリって鳴ってその後大幅パワーダウンです。
パワーエディターに入れるデーターをかなり抑えめにしたものと
当店のSTEP1(エアフロ使用)データーを併用すると
緑グラフの結果になりパワーとしても落ちてます。
今どきのECUはそこまで馬鹿じゃないので、ブーストから予想する空気量を考えてますので
エアフロの流量とブーストから計算できる流量の差異が大きくなれば
「これはおかしいぞ!」
と感じて点火時期を落としたりスロットルを絞ったりしてパワーを落としてきます。
ノーマルECUとパワーエディターの組み合わせであれば多少のマージン部分に割って入れるのでしょうが
チューンしたECUデーターにブーストを誤魔化す信号を送れば、すぐに察知されてしまうと言う訳です。
なので弊社FL5用Step1とパワーエディターの併用は不可です。
じゃあ、オレンジのグラフは?と言うと・・・。
Dジェトロ仕様をベースにパワーエディターと併用出来るデーターは作れないかとテストした際の結果です。
TCF1.00にて335ps トルクは56.5付近は悪くない数字です。
エアフロからの信号を制御の根幹として使わないDジェトロ仕様は
パワーエディターによる誤魔化しに、ある程度はダマされてくれると言う流れです。
それでは皆さんお待ちかねのパワー比較です。今回はTCF1.15にてのグラフになります。
オレンジ実線340ps トルク51k付近がドノーマルのFL5です。
オレンジの点線はエアフロ仕様のSTEP1になります。
その上をわずかに上回るオレンジの実践がSTEP1-D=Dジェトロ仕様です。
最後に393ps トルク66.7kを発揮したのが
STEP1-D HiBoostUP仕様(パワーエディター併用専用データー)となります。
纏めますと、現状 当店のFL5 シビックタイプR用ECUチューンは5種類になります。
エアフロ使用(最大パワー&トルクは3種とも同じ)
通常のStep1
Step1を若干アグレッシブにしたStep1 for HiGrip
Step1をかなりアグレッシブにしたStep1 for MaxGrip
データー代 115000円
3種類の違いはこちらのブログを参照してください。
エアフロ未使用 圧力制御
Step1-D
データー代 128000円
エアフロを使用しないのでインテークを交換したいと考える車両や
少しでもアクセルレスポンスを上げたいと言う方向けです。
エアフロ未使用 圧力制御+パワーエディターによる
Step1-D Hi Boost UP仕様
データー代 128000円
パワーエディター 45000円
価格はいずれも税別になり別途FK8に準じるインストール代が必要となります。
そして、もう一つ
試験的にテストしているPOP&BANGです。
一般的にはパブリングと言う表現がされているのでしょうか?
スーパーGTのレースを見ていると
コーナーに飛び込む際にアクセルOFFでパラパラ音が鳴っていますが
目的としてはアンチラグだったりNA車両の場合、燃焼室の掃気がメインです。
(だと思います。レース車造ったことが無いので・・・。)
あの音に憧れるのか、結構な頻度で
「パブリング出来ませんか?」
って問い合わせが来ます。
出来るか出来ないかで言うと出来ます。
でも色んな制限やデメリットも多いです。
その辺りの詳しい話はまた、次回のブログでアップしたいと思います。