車両からエンジンを降ろして、オイル漏れ箇所の原因追求中のSW20 最終型MR-2ですが
VVTIユニットを取り外すと
放射状にオイルが漏れていた跡は見受けられましたが
ダダ漏れと言う感じではなく、滲みの域を出ていないと思います。
この量でエンジン全体がオイルでベタベタになることはないですね。
タイミングベルト周りをある程度分解点検してみても
比較的カラっとしていて、オイルが飛散した様な跡はありません。
エンジン本体とは関係ありませんが
切れる事で有名な例の部位のエンジンマウントは、噂通りに切れてました・・・。
エンジンに話を戻して、各補機類を取り外しながら
エンジンスタンドに載せ、各部を診ると
取り外したインマニのエンジンとの接合部が
オイルでベトベトになっていますが、ここはオイルが循環する部分ではありません。
エンジン側もインマニ取り付け部はオイルでベトベトです。
赤丸のシールが経年劣化で固くなってしまいシール保持が出来なくなっていると思いますが
それにしてもオイルの量が半端なく多いです。
インマニに多量のオイル・・・
ブローバイに混ざるオイルミストの量が過大なんでしょうね。
エキゾースト側は
ブローバイに含まれていたオイルを戻すパイプの
ここのパッキンがダメになっている様で、この周りが極端にオイルにまみれています。
インテーク側もエキゾースト側も両方に言える事は、ブローバイオイルミスト過大。
燃焼時のガスがクランクケースに吹き抜けてしまっているんでしょうね。
幸いヘッドガスケットからのオイル漏れやLLC漏れは見受けられないので
ヘッドやブロックが極端に歪んでしまって
ヘッドガスケットでは保持できないと言う現象には陥っていないと思われます。
オーナーと話し合い、シリンダーヘッドを取り外し、ブロックの内壁確認や
ピストンやピストンリングの状況確認を行う事になりました。