去年の7月、デリバリーされたばかりのデモカーGRヤリスを
パワーチェックした際、まともな数字がまったく出て来ませんでした・・・。
TCFを1.25に設定しないと、カタログ馬力に届かないと言う
LA400Kコペンのような出力値だったのですが
リアへの駆動を完全にOFFにするモード等がオープンになり
ECUセッティングを行う前に、パワーチェックの測定方法を確立させることに!
基準になる馬力が不確かだと、ECUチューンした後の効果の是非が分からなくなりますからね。
白いGRヤリスに赤いダイナパック
映えますね。
前回、SARDのマフラーに交換した際は
こんな感じのグラフでしたが
この数字はTCF1.25での数字でした。
今回はリアへの駆動配分を強制的に0にするモードにしてテスト
動画でも4WDモニターが常にフロントのみになっているのが分かりますが
この状態でもリアハブに若干の駆動は伝わっています。
リアへの駆動が完全に切れると聞いていましたが、リアハブは回ってます!
センターカップリングでの制御はOFFになるものの、トランスファーから伝わって来る駆動は
カップリングを経て、若干リアが回る事、覚えて置かないといけません。
FFになるんだから、パワーチェックの代金FFで良いですよね?
4WD料金じゃなくても良いですよね?
って言う人が出て来そうなので、先に釘、刺しておきます。笑
更に
「あれっ?180k超えて回ってるって事はスピードリミッター、切れた!?」
そう言うあなたはGRヤリスでスピードリミッターを効かせた事ないですね。
スピードメーターの数字とリミッターの介入には誤差があり
大体メーター読み190kで入るのが常です。
ちょっと話が逸れましたが、パワーチェックに話題を戻します。
TCF1.0にて、色々な測定パターンを試して見ましたが
とある方法を試すと安定して245~250PSを出力する様になりました。
GRヤリスの正しいパワーチェックの方法、ようやく確立出来た様な感じです。
SARDマフラー装着時TCF1.25で測定したグラフと
今回の測定方法でTCF1.15にて測定したグラフを重ねて見ました。
緑の実線が確立されたパワーチェック方法にてTCF1.15測定です。
最大トルクの表記は低くなりますが、パワーに関しては安定したカーブを描いています。
SARDマフラー装着にてTCF1.15で284ps トルク43.2k
まあ、そんなもんだと思います。
今までの測定方法だとパワーで約10%ロスってた事になりますね。
基準を確立する為に
マフラーを一度ノーマルに戻した上で
再度パワーチェック。
緑がSARDマフラー時で黄色がノーマルマフラー時。
さすがSARDマフラー、今回の測定方法でもしっかりと結果を残しました。
トルクの立ち上がりが早くなっただけでなく
ノーマルマフラーでは5500rpm以降に落ち込んでしまうパワーがSARDマフラーでは維持されてます。
もちろんこれらの測定はすべてHKSのPowerEditerは
未接続の状態で測ってます。
折角、マフラーをノーマルに戻したので、ノーマルマフラー時でのPowerEditerの効果も検証!
黄色がフルノーマルでのグラフに対してグレーのグラフが
PowerEditerに当店オリジナルデーターを入れた状態での測定値です。
まあ、あがってるっちゃぁあがってるんですが・・・。
費用対効果として、どう捉えるか~ですね。
以前にも紹介しましたが、この際はSARDのマフラーと組み合わせて。と言う状態だったので
今回のフルノーマル状態へのインストールはまた別角度からの情報になります。
ノーマルとの適合が取れたので、今回はデーターinでの価格設定を行い
パワーエディター本体 45000円
取り付け工賃 9500円
当店オリジナルパワーエディターデーター10000円
合計59500円(税抜き)での提供可能です。
通販にも対応可能で、その場合は取り付け工賃が不要となります。
でも、まあ、今、まさにECUチューンに取り掛かかっている当店がお勧めする物じゃないですよね。苦笑
パワーチェック方法の確立で、ECUチューンスタートの土台が出来た事になる訳ですが
まずはスピードリミッターカットですよね。
メーター読み200kまでは引き上げれたのですが、リミッターは1個じゃ無いです。
段階的なリミッターが複数存在する今時の制御です。
あ~、2Dデーター見比べすぎて、ドライアイになって来た。