GXPA16 ヤリスGR-FOURのパワーチェック!衝撃の現実!!

車体のデリバリーもかなり追い付いて来たようで

ここ愛知県では目にするのも珍しくなくなってきたGRヤリスGR-FOUR

 

デモカーを早速パワーチェックして見る事に!

4WDなので前後にダイナパックを装着する必要がありますが

ダイナパックに載った絵面は良い感じですね。

 

っが、ここからが苦難の道のり

回し終わりの直前で音がすっぽ抜けるの、分かります?

グラフにすると

こんな感じです。

 

TRC-OFFスイッチを長押しするとTRCとVSCの両方がOFFになるので

その段階でひとまずダイナパックは回せたのですが

変な谷が出来るのと、とにかくパワーが少ない・・・。

TCF1.0だとは言え 170~200ps前後。

カタログ馬力の273psには遠く及ばない数字です。

 

最近の輸入車は前後輪の車輪速の差異を見張っているので

そこで極端な違いを見つけると制御を加えてパワーを落とすこともあります。

デモカーのポルシェ718ケイマンも、それが理由で最初はパワーチェック出来ませんでした。

「ヤリス、お前もか!?」

と言うわけで、ブレーキのテストモードに以降すべく

GTSを使ってブレーキテストモードへ!

 

・・・残念ながら変化なし・・・でした。

 

そこで今度は診断機を使わない方法でテストモードへ。

すると

谷が無くなってパワーも上がりました。

 

先ほどとの違いは

後輪はほとんど回らなくなり、前輪が主軸となって回っている点です。

谷が出来ていた時は前後輪同じような回転をしていたのが

(動画のクルマの絵のすぐ横に出てくる数字が車輪回転数です。)

手動にてテストモードに以降することで、前輪主導に切り替わったようです。

 

ただ、センターカップリングの締結は

何度もダイナパックでの高負荷パワーチェックを行うと

不完全になる事もあるようで

ブースト立ち上がり時の安定したトルクカーブはなかなか続きません。

 

安定する要素を探すには、次のダイナパック使用が控えていて時間が足らず

4000rpm以降のグラフは現状の測定方法で安定したので

TCF1.0でのパワーを219psとした際、カタログ馬力の273psに合わせようとすると

TCF1.25で、実測273psと言う結果になりました。

ダイナパックでの高負荷測定時にはかなりセンターカップで滑りが出ているのでは?と言う考察です。

 

実際に走って見るとパワー的には十分な加速感や高回転での伸びも体感できるので

ダイナパック上でのパワー出力と実走ではかなりの差異があるのでしょうね。

 

TCF1.25まで上げないとカタログ馬力に達しないのは

ダイハツのLA400Kコペン以来の久しぶりな係数ですが

今後測定方法の変更やダイナパック側のアップデートがあれば都度紹介して行きます。