車体のデリバリーもかなり追い付いて来たようで
ここ愛知県では目にするのも珍しくなくなってきたGRヤリスGR-FOUR
デモカーを早速パワーチェックして見る事に!
4WDなので前後にダイナパックを装着する必要がありますが
ダイナパックに載った絵面は良い感じですね。
っが、ここからが苦難の道のり
回し終わりの直前で音がすっぽ抜けるの、分かります?
グラフにすると
こんな感じです。
TRC-OFFスイッチを長押しするとTRCとVSCの両方がOFFになるので
その段階でひとまずダイナパックは回せたのですが
変な谷が出来るのと、とにかくパワーが少ない・・・。
TCF1.0だとは言え 170~200ps前後。
カタログ馬力の273psには遠く及ばない数字です。
最近の輸入車は前後輪の車輪速の差異を見張っているので
そこで極端な違いを見つけると制御を加えてパワーを落とすこともあります。
デモカーのポルシェ718ケイマンも、それが理由で最初はパワーチェック出来ませんでした。
「ヤリス、お前もか!?」
と言うわけで、ブレーキのテストモードに以降すべく
GTSを使ってブレーキテストモードへ!
・・・残念ながら変化なし・・・でした。
そこで今度は診断機を使わない方法でテストモードへ。
すると
谷が無くなってパワーも上がりました。
先ほどとの違いは
後輪はほとんど回らなくなり、前輪が主軸となって回っている点です。
谷が出来ていた時は前後輪同じような回転をしていたのが
(動画のクルマの絵のすぐ横に出てくる数字が車輪回転数です。)
手動にてテストモードに以降することで、前輪主導に切り替わったようです。
ただ、センターカップリングの締結は
何度もダイナパックでの高負荷パワーチェックを行うと
不完全になる事もあるようで
ブースト立ち上がり時の安定したトルクカーブはなかなか続きません。
安定する要素を探すには、次のダイナパック使用が控えていて時間が足らず
4000rpm以降のグラフは現状の測定方法で安定したので
TCF1.0でのパワーを219psとした際、カタログ馬力の273psに合わせようとすると
TCF1.25で、実測273psと言う結果になりました。
ダイナパックでの高負荷測定時にはかなりセンターカップで滑りが出ているのでは?と言う考察です。
実際に走って見るとパワー的には十分な加速感や高回転での伸びも体感できるので
ダイナパック上でのパワー出力と実走ではかなりの差異があるのでしょうね。
TCF1.25まで上げないとカタログ馬力に達しないのは
ダイハツのLA400Kコペン以来の久しぶりな係数ですが
今後測定方法の変更やダイナパック側のアップデートがあれば都度紹介して行きます。