R35 GTRは無事継続車検に合格したので
TCMと呼ばれるミッションの制御コンピューターを変更します。
もともとこの車両はMY2013モデルなのでTCMは1Mの容量しかありません。
大人気のMY2020やMY2021モデルのミッションデーターを入れようと思うと
1.5Mの容量が必要になるので、TCM本体を替える必要があります。
当店では基本的に1.5MサイズのTCMを在庫として持つようにしているので
そのTCMにリセットデーターとMY2021 NISMOデーターをインストールし装着。
エンジン始動後規定温度までミッション油温を上げたら
クラッチ&ギヤ学習を行います。
学習中はミッションの油圧が
上がったり下がったりしながら、各部を学習して行きます。
数分経つと
学習完了となります。
試運転に出掛けると、まず気付くのがシームレスなATノーマルモードです。
MY2013のミッションデーターも1Mサイズの中ではベストだと思いますが
1.5MサイズとなったMY2014以降のデーターと比べると、だいぶ制御が雑です。
MY2021 NISMOデーターにする事でノーマルモードであれば
至って普通な滑らかな変速でATモード走行が可能になります。
ところがミッションのモードをRモードにすると
そこまで引っ張りますか!?ってほど高回転を多用し
ブレーキを強めに踏むとファンファンとブリッピングして勝手にシフトダウンします。
筑波のアタックでも有名な話ですが、プロレーサーが乗っても
マニュアルモードよりATモードで走行した方が、良いタイムが出たそうです。
あとはマニュアルモードからATモードに戻したい際
シフトアップパドルを引きっぱなしにして しばらく待つと
シフトレバーを操作しなくてもATモードに切り替わってくれます。
これはMY2020から採用されていて、非常に便利な機能ですね。
一通りの試運転を終え、最終的な確認もOKなので
昨日のS510P ハイゼットに続きR35 GTRの各作業も完成です。