LINK 4連チャンの間に割って入ったZ34 2017 NISMOのセッティングを終え
WGNC34 ステージアがダイナパックに載せられました。
HKSのVcamが装着されているのでVVTIのセッティングもLINK
パワトラを撤去したIP製のダイレクトイグニッションもシーケンシャルにてLINK制御
アフターのブーストコントローラーも撤去してLINKで無段階制御等
様々なデバイスをLINKで集中制御しているので
設定やセッティングしなければいけない項目は多岐に渡ります。
低負荷域のセッティングを終え、ブーストの設定に移ったのですが
ソレノイドを動かしてもブーストが思った程上がらない・・・。
試しにアクチュエーターに繋がる圧力ホースを大気開放にしてみました。
こうすると通常はアクチュエーターに圧が入らないのでブーストはうなぎ登り!
・・・に、ならない。
アクチュエーターを見てみると
ん!?
ちょっと見難いのですが、後付けされた排気温度センサーに
アクチュエーターのロッドが接触して、閉じ切ってない?
排気温度センサーを撤去するには時間も手間も掛かり過ぎるので
アクチュエーターロッドを少し湾曲させて、干渉を避けます。
これでなんとかアクチュエーター先のバイパスバルブが全閉の位置にまで来るようになったのですが
この状態でもブーストの立ち上がりが遅い様な・・・。
以前あった症例として、タイミングベルトのコマがズレて装着されていて
エキゾーストバルタイが15度速まっていたRB26が居たので
ベルトカバーを外して見ると、バルタイ云々の前に
ベルト、切れる寸前でした。
前回交換時より60000㎞経過との事でしたが
ベルトの類は距離だけでなく経年劣化でも交換を検討すべきですね。
バルタイに関しては
インテークも
エキゾーストもカムプーリーのイニシャル位置はズレてません。
EX側にはHKSのスライドカムプーリーが入っており
カムもポン付けタイプのハイカムとの事でしたが
バルタイそのものはセンターにロックされてました。
調整式の意味が無いですね。
まずはタイミングベルトを交換し、EX側のバルタイをダイナパック上で合わせた上で
LINK G4Xのセッティングを続けます。
こんな感じで、意味のあるパーツが付いていながらも
ただ付けただけ・・・。と言う車両を何百台も見て来ました。
セッティングする腕が無いのか、技術が無いのか、設備が無いのか・・・。
出来ないなら付けなきゃ良いのに、売り上げの為?
ただ装着してユーザーに納車。
生かせば有意義なパーツを意味の無い物にしてしまう程勿体ない事はないです。
必要な物を有意義に活用してセッティング出来るお店選び。
大事だと思います。