作業ミス

当店にて製作した4G63の2.1L仕様がありまして

少し前にネットで問い合わせがあり、売約済となりました。

 

すでにエンジンブローしてしまった車両に載せると言う事で

当店にて車載作業をするのか、すでにエンジンを降ろしたお店にて作業するのか

しばらく悩んでいましたが

エンジンの無い車体を搬送するにも手間やお金がかかると言う事で

当方からエンジンを出荷して、先方にてエンジンを車載してもらう事に。

 

数日後連絡が来て

車載をしたら

オイルが漏れてくるとの事。

カムオイルシールかクランクオイルシールから漏れているのでは?と言う事でした。

 

両方とも新品を組み込んでありますし

組みミスでこの量のオイルが漏れてくることもなかなか無いので

この時点で車両の引き上げを当店にて行い

こちらで点検と修理を行わせて貰えないかと提案させて頂きました。

 

と言うのも、エンジン到着後、車載を行うお店にて燃焼室の確認を行った。と言う件を聞いており

燃焼室を確認する為にはタイミングベルトを外してヘッドとブロックに分解する必要があり

それらの作業にはかなりの部品の脱着が必要になるので

今回の不良個所の部位によっては、こちらでは責任が取れない箇所の可能性もあったからです。

 

陸送費も高額になるので、まずはこちらが積車で引取に行き

点検内容の結果が当店に責任がある場所であれば、陸送費等含めて無償にて修理を行い

点検内容に関して、こちらの作業以外の部分に不具合があった場合は

陸送費用と修理代を請求させて頂くと言う提案内容でしたが

オーナーから連絡はありませんでした。

 

数日後、画像が送られてきまして

この部分からオイルが噴き出していたとの事。

点検をするためにエンジンを降ろしたそうです。

 

このネジ穴は元々はバランサーシャフトを回す為のベルトテンショナーが装着される場所で

バランサーシャフトレスにする場合はメクラボルトを装着しなくてはいけません。

そのボルトを装着せずにベルトカバーを組んでしまった様です。

 

こちらでの作業履歴も確認すると

やはり

メクラボルトは装着されていませんので、明らかに当店の作業ミスです。

 

それ以外の部分にはチェックペンを使って締め付け確認をした跡がありますが

このボルトだけ、忘れてしまったんですね。

 

言い訳の余地は無いので、この部分の点検の為に行ったエンジン脱着代を

当店が負担する事でオーナーとは話が付きましたが

自分達への戒めも含め、ブログアップする事にしました。

 

店頭にて車載作業をしていれば・・・

とか

発送前にベルトカバー外して点検しておけば・・・

など

色んな事考えますが

タラレバは嫌いなんで、これはうちの店のミスです。

 

今後はこう言うミスが無いように気を引き締めて行きたいと思います。

 

同時期に作製した、もう一台の4G63には

間違いなくメクラボルトを組みつけてあり

その後の車載やセッティングではオイル漏れをおこしていませんので

〇様のCT9Aは大丈夫です!