ZC33S 社外タービン仕様の現車合わせセッティング!

先日までパワーチェックを行っていたデモカーのGRヤリスを押しのけて

マフラー交換の終わった

ZC33Sスイフトスポーツのタービン交換仕様を

ダイナパックへ。

 

現在ダイナパックを使った現車合わせセッティングは13台分の予約が入っていますが

その内4台がZC33Sスイフトスポーツで更に4台中3台がタービン交換車両です。

スイフトスポーツは他社に比べてタービン交換がお手軽なので

新型販売から3年後と言う短いスパンでタービン交換が一定の台数を占めるようになりましたね。

 

今回の車両は、遠方の

石川県の小松市からのご入庫。

石川県からここ愛知県までの間に幾多のチューニングショップがあると思いますが

ご縁があり当店を選んで頂けた事、感謝、感謝です。

 

マフラーを交換していた際

触媒直後のパイプとマフラーのつなぎ目にある半球型ガスケットがカパカパの状態でした。

左側が使用されていたガスケットですが、サイズを見るとZN6の86用と同サイズですね。

ZC33S用は少し径が小さく

厚みは逆に肉厚です。

なぜこのサイズのガスケットが使われていたかは不明ですが

カパカパするのは気持ち悪いので、新品ガスケットを取り寄せて交換してあります。

 

更にHKSのブローオフバルブが大気開放

だったので、リターンホースを繋いで

サクションに戻しました。

 

モンスター製のエアクリーナーに交換されてはいますが

エアフロはここに居ます。

 

ブローオフでアクセルオフ時の過給空気を大気開放してしまうと

エアフロで測定した空気量から大気開放された分が差し引かれて

次のアクセルオン時にエンジンに入って行きます。

ECUは大気開放分は考えずに燃料噴射するので、実際の空気量に対して多めに噴きます。

 

20年前のエアフロ車に比べればECUの処理速度が16倍ほどになっているので

瞬時に現状の空気量に補正をするとは言え

アクセルOFF時からすっとアクセルONした瞬間

エンジンがグズってなるんですよね。

折角エアフロを通過した空気は、サクション内に戻した方が

アクセルOFF→ONでのぐずつきが無くなると思います。

 

ダイナパックでの全開準備が出来た所で

まずは現状の他社製ECUでのパワーチェックから始め

現車合わせセッティングを

進めて行きます。

 

今回も、この車両と同様ハイブースト仕様にも出来るよう

電子制御式のブーストコントローラーも装着して

こんな感じになりました。

オレンジが入庫時+マフラーがHKSのSPEC-LⅡ(ECUは他社製)

グレーの細い線がECUを現車合わせセッティング後

グレーの太い線がブーストコントローラーでハイブースト仕様

 

気温は34度以上、湿度は90%以上とパワーチェックには最悪の条件でしたが

218psを記録しトルクは37.7kに!

 

ただブーストコントローラーの不具合を前回経験しているので

今回は念のため高速道路を使って各ギヤで様々なアクセレーションを試して見ました。

 

結果問題は無く、どのギヤで考えうる色んな踏み方をしても

エンジンチェックランプの点灯等はなく、スムーズに加速してくれます。

ノーマルタービン仕様に比べ、低回転の鬼トルクは出ませんが

ピークパワーを超えた後の伸びはタービン交換車両に分がありますね。

 

高速でのテストを終え、店に戻りましたが

新名神の工事の影響でしょうか?

通常はグルグル料金が適用される東海環状を使った1週コースも

今回は普通にETC挿入しっぱなしの小細工無しで660円でした。

 

TVのニュースでも

「迂回路を使った場合に割り増しにならない様な料金設定になっています。」

って言ってるアレですかね。

まあ、安いに越したことはありません。

 

これでZC33Sの最終チェックは終了です。

次の現車合わせセッティングはロータスのエキシージ!

しばらくハードワークが続きますよ~。